「モーガン・フリーマン並みに作品を選ばないっぽいジュリアン・ムーアが...」アリスのままで よねさんの映画レビュー(感想・評価)
モーガン・フリーマン並みに作品を選ばないっぽいジュリアン・ムーアが...
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モーガン・フリーマン並みに作品を選ばないっぽいジュリアン・ムーアが若年性アルツハイマーにジワジワ蝕まれていく様を淡々と見つめる作品。
自分が自分であるのは今まで生きてきた記憶ゆえであり、それをひとつひとつ失っていくということは少しずつ自分が自分でなくなるということに他ならず、その過程に果たして耐えられるのか?という問いに対する答えは明快で、そんな恐怖すら私は忘れてしまうだろうということ。であれば私の人生とは凪から生まれたささやかなさざ波に過ぎず、それは家族や知人の記憶に残像を残しはするがそれらも全てやがて無に帰する。ならば己の人生に一体何の意味があるのか?そんな虚無感に立ち向かう行動をアリスは試みるがその結果も途方もなく残酷でした。
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