「認知症を治す医学の発展に期待」アリスのままで Elton Shinさんの映画レビュー(感想・評価)
認知症を治す医学の発展に期待
ジュリアン・ムーアの演技力がすばらしく、だんだん認知症が進んでいくのがどれだけ怖いか理解できた。
最初はゆっくりとそして途中からはどんどん進んでいくつらさ。
トイレがわからなくなりお漏らしするシーンは恐怖さえ覚えた。
認知症と診断されたときはまるで出口のないMRIの入り口のようで
いまからどんどんMRIの中へ吸い込まれていき、自分は誰か、脚がどこにあるかわからず宙に浮き暗闇をさまよっていく感じであろうか?
本格的な高齢化社会を迎えている中、ますます認知症の人が増えている。老老介護はもはや当たり前になってきていてお金、時間、援助などいろんな犠牲のうえに成り立たっている。
認知症と理解してから病状が進んでいくのが良いか、わからないまま進んでいくのが良いかわからないが少なくとも記憶は宝物だと理解はできた。
何らかの形で記憶を書き留めていこうと思わせてくれた映画だった。
暗証番号やパスワードだけじゃなく記憶にとどめておきたいことを。
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