映画 ビリギャルのレビュー・感想・評価
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講演会をも開催するようになったビリギャルの努力の物語!
学年で最下位の成績だった女子高生さやかが、ある塾講師との出会いを通じて勉強への情熱を見つけ、慶應義塾大学合格を目指して奮闘するストーリー
人生はどんな人と出会えるか?で行動が変わるってことを考えさせられる作品。
坪田先生は、ただ勉強を教えるだけではなく、彼女の潜在的な力や成長意欲を引き出す方法で導いていきました。
見た目と態度で出来ない人だというレッテルを貼られたさやかですが、坪田酸性の人の可能性を見つける力によってどんどん変化していきます。
努力と挑戦が人生をどう変えるかを教えてくれるとともに、教育の大切さを改めて感じさせてくれるものです。
さやかさんの講演会も聞かせていただきましたが、本当にパワフルでいい影響を与えていきたいという想いがとても強い方でした。
それだけの影響を10代の若者に与えた坪田先生の影響力は計り知れない。
私自身もいろんな方々と仕事をする機会がありますが、それまでの行動を顧みる時間となりました。
学歴や経歴が人の可能性を決めるのではなく、信じる力と努力が未来を切り拓くのだ!
という姿をみることが出来ます。
周りと一緒に成長していきたい方、教育に携わっている方、そんな方々には特におすすめの作品です!
家族、学校、親友、仲間、尊敬する人 すべてが繋がるドラマ
人間ドラマとしての完成度がとても高いと思った。特に工藤家の中の歪な状態は、実際こういう家庭はあるの思うし、その中でああちゃんの子を思う気持ちが演技に十二分に現れていた。一番感動したのはああちゃんがバットを持って、(さやかの父親を殴ると思いきや)バスの窓ガラスを狂ったような声を上げながらぶっ壊して、「恥ずかしいって何ですか?私は学校に何度も呼び出されたけど、恥ずかしいと思ったことなどない、むしろ、サヤカといろんな話ができて楽しかった。知ってます? リュウタは試合の前の晩、ぜんそくの発作が出るの。 失敗してあなたに叱られるのを恐れてたの。一番辛いのは、あなたの夢を押し付けられたリュウタじゃないんですか?」と、捲し立てたシーン。ここは本当に胸を打たれた。その他にも、週6の塾通いにした時に、坪田先生が、ああちゃんから受け取ったお金を見せて、この重みわかるよね、と言った言葉を聞いた時のさやかの気持ちも伝わってきて良かった。
このドラマは感情が揺れる場面、そして、感情が変化していくきっかけをきちんと描けているという点で素晴らしい。
私にとっては、30年以上前の自分の受験生時を思い出すドラマだった。私立に行くお金がなく、国立の難関大学を滑り止めなく受けざるを得なかった当時の気持ち。もし、落ちたら家出しようというは決意のもと死に物狂いで勉強した日々。受験当日飛行機での移動の疲れと寒さで、40度の発熱で2日間試験を受け、その後丸2日間ほぼ意識を失ったこと。合格発表日、合格通知を受け取って、震える手で封筒を開けて、合格の文字を見て、全身の力が抜けた。
それにしても、有村架純は信じられないほど可愛かったなぁ。ずっと鑑賞候補に上がっていなぎら見ずにとっておいた本作を、今回初めて見て今更ながら見て良かったと思いました。
KOで脱亜入欧をOK♥
誰でも『やれば出来る』
でも『何をやるか』だと思う。
そんな事は言うまでもないか。
因みにKOやWSは、昔と変わらなければ、英語が出来れば容易に受かる。英語の配点が他の教科と違うからね。要は、大学へは、『お金』と『テクニック』があれば、誰でも入れるって事だ。
たがしかし、大学を卒業してからの人生がメインな人生になるのだから、その後の事も考えて大学を選択すべきだ。現在の大学教育は、入学後に感動出来たり、人生観が変わる様な授業をやっているとは限らない。だから、大学側には言いたい、少子化で子供が少ない中、入ってくれる子供がいるんだから、真実を、きちんと教えてもらいたいものだ。
勿論、KOへ入らうと奮闘する子供達の努力は否定出来ない。
意図的な事だと思うが、現代の学校教育や親の子育ての間違いを、赤裸々に描いていると思って共感はする。この娘の話は僕の時代の『◯奈川金◯バット◯親殺◯事件』のリバースだと思っている。
『KOが現代の日本人に大きな影響を与えているか』を考慮すれば、子供達を選ぶ基準や方法を考え直した方が、もっともっと良い子供が集まると感じるが。
ちょっと感動する
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全く勉強せず煙草がバレた女子高生が停学中に個人レッスンで慶応を目指す。
学校の先生はクズ扱いして来るが、塾講師は自分の可能性を信じてくれた。
父親にも問題があって、プロ野球志望の弟ばかり可愛がる。
なので母親は自らパートで働きまくって娘の受講料を捻出。
やがて弟は高校に入学するも自信喪失し、父に内緒で野球部を辞める。
そしてちょっとグレたので主人公が注意したらお前も同じと言われた。
それで一念発起して慶応に合格。
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こういう映画って大体大げさになってるし、そんな記事もよく見かけた。
主人公は映画ほどバカじゃなかったとか、科目の少ない入試やったとか。
ちょっと自慢にはなってまうが、おれもビリに近い下位から、
腹くくって頑張って半年の独学で有名国立大に受かった経験を持つ。
だから序盤の嘘くさい展開には正直ムカついたりもしたわ。
主人公のバカを強調したいあまり知能に障害があるかのような描き方で、
その時点で全く感情移入できんかったんやが、そのうち慣れて来た。
やがてちゃんと苦悩や思いやりを持った点が見え、応援する気になって来た。
単なる受験戦争場面ばかりでなく、家庭の問題も絡めたのも良かったのかな。
そんなこんなで主人公やそれを取り巻く面々の一生懸命さに心打たれたわ。
全く共感できないし、応援しようとも思わない。
初めての鑑賞
勉強が苦手な女子高生が、気持ちを入れ替えて真面目に勉強し、慶応大学に合格した
という話と思っていたら、全然違っていた
娘が小学生で友達ができない事を、全部学校のせいにし
気に入らなければ転向させる
中学は私立を受けさせ
「合格したら大学までエレベーターよ」
「勉強しないで、ワクワクすることだけすればいいのよ」
と話す始末
結局娘を馬鹿に育てたのは母親ですね
大学受験を勧めたのも
タバコが見つかって娘が処分を受けたことに不満を持って
「これがこの学校の教育方針ですか?」
とかぬかして
別な大学を進めたことから始まってる
そもそも小中大一貫の私立に合格できる力を持ってる子を
いい年して自分を「あーちゃん」と呼ぶ馬鹿な母親が
子育てに失敗して、子供に苦労させてしまったという
失敗人生をドラマにしただけ
父親をダメ人間にすることで
観る者を、母と娘に感情移入させようとしてるかもしれないが
全く共感できない
もちろん実際の話にかなり脚色したことは知ってるので
映画として見た
それでも、駄作です
子供と関わる大人にこそ必要な作品
坪田先生のすごさ。
ただ前向きなだけではなく、生徒それぞれに合わせた話題や話し方を押さえ、生徒の感情の波や学力の伸びに応じて、生徒がやってみたいと思える教材を都度差し出す。教え導くだけでも大変なのに、気力を沸かせ、押し付けるのではなく受け入れられる教材を渡して学力を伸ばすなんて、並大抵の教師ではない。天職に就いたとも思えるが、作中、先生も努力している。子供を1人の人間として対等に扱うし、素晴らしい人徳者である。
さやかの周りを取り囲む大人には、可能性を信じてくれる大人も打ち砕く大人もいて、それはどんな子供も同じだと思うが、その中からさやかはプラスの意見に耳を傾けてそちらを信じる力があった。学力以前にさやかの大きな長所だ。
どうせダメな存在なんだと思った時、信じてくれる母がいて、肯定してくれる予備校の先生もいて、安心できる場があった。それが学力を伸ばす大前提。
作品だから、スランプもありつつハッピーエンドとわかっていても、その背景に後半は泣きっぱなし。
挫折した過去を引きずり子供の可能性に自分の夢を乗せてしまう父親の気持ちも、子供達にどんな時も優しい母親が夫婦の悩みを抱えている気持ちも、坪田先生が塾の経営面では難ありな気持ちも、大人になればよーーくわかる。子供がイキイキワクワクしてる姿は親や先生にとっては本当に大きなエネルギーになるのだが、そこに至るまでに大人自身が自分の気持ちをコントロールし子供に良い影響になるようにアプローチするのは本当に難しい。
でもまずは可能性を信じて、自身も努力すること。
子供は大人の言葉より背中を見ている。
一生懸命向き合えばそれは必ず伝わる。
当たり前の事だができる大人は少ない。
次世代を担う子供にとって、その少数派の大人でいたいなと思った。
学問は生きるためにある。
意思のあるところに道は開ける。
さやちゃんにはわくわくすることだけしていて欲しいの。
どれも、言っていることは同じ。
人間の使命はそれぞれ最初からはわからないが、それぞれが経験や出会いを通してこうなりたい、これをやりたいという目標に出会えたら、そのために生きれば良い。わくわくしてもっと知りたいという気持ちが学びになり、その道が開ける。
知らずに見たが名古屋が舞台で、友達の遊び方は名古屋嬢そのもの。景色や言葉も名古屋で、楽しかった。
子供が3人いても、息子を野球漬けにし娘の金城の学費を払える程度にはお金がある自営業の家庭であり、少額の生活費でなんとかやりくりする母を知りながらもさやかは名古屋嬢らしく派手に遊んでいるが、勉強に目覚めてから、お金がかかるからではなく、勉強の邪魔という理由でメイクや身なりをそぎ落とし、友達も応援してくれて、自然とシンプルになっていく変化が面白い。
人間、他に打ち込む事ができ自信がつくと、飾りたてずとも魅力が出てくるもの。
生き方に自信がある人間は強い。
先生のようになりたいと話しながら直接的な教育学部は受けていないところもまた良い。さやかには文学部より総合政策学部の方が向いていると思う。意思のあるところに道は開ける。まさにそうだなと感じた。反対意見も想定した上で自分の意見を書く、と小論文のコツを坪田先生が教えてくれたからこその合格だが、元々ビリだったためにクズとまで呼ばれた反対意見も受け止めつつ合格まで走り切ったさやか、常に同じ方向を向いている家族ではないからこそ書けた小論文でもあるのだろう。
自分が夢を叶えることで他人も幸せにすることができる
ずっと見たいと思っていた作品。
面白いのもそうだが、めちゃくちゃ感動したし
久しぶりに映画を見て泣いた。
まずは高2の時点で偏差値30〜40だったのに
そこから猛勉強して慶應に本当に受かったのは単純にすごい。
(それがSFCだとしても)
本気でやれば夢は叶えられる、
ある程度のことは達成できるんだと勇気をもらった。
今、乙種機械の試験を受けようとしているが
必ず合格してやる!と、やる気が出た。
さやかにとっては、坪田という塾講師に出会えたことが大きかった。
映画を見ている人はみんなこう思ったのではないだろうか、
こんな先生・講師がもっと増えればいいのに、と。
坪田は人を否定しない、良いところを見つけて褒めてくれる。
これは分かっていても中々できることではない。
心理学を生かした勉強法を教えていると書かれていたし、
これまでにもの凄い努力・勉強をされてきたんだと思う。
自分もこんな人になりたいと思った。
母親は最初出てきたときは、過保護かな?と思ったが全然違った。
慶應に受かるか受からないかは関係ない、
ただ子供が楽しそうにしてくれればそれでいい。
自分の子供がだめだからといって、恥ずかしいと思ったことは一度もない。
そんな温かい言葉をかけてくれる素敵なお母さんだった。
頑張った過程が大事→すごく分かる
父親は、自分の父と性格が丸かぶりしていた。
自分が叶えられなかった夢を子供に託す
→子供はその期待・プレッシャーに耐えきれず崩壊する。
期待されることは嬉しいことでもあるが
過度な期待は期待されている本人が辛くなるだけである。
常に決定権は自分(父)にあると思い込み、
子供の人生を自分の思い通りにしようとしてしまう。
自己決定権は自分が幸せだと思えるかどうかに大きく関わっており、
他人に決められた人生では幸せになることができない。
こんな父親が描かれるということは
どこの世界にも似たような父親がたくさんいて
それだけ苦しんでいる人も多いんだと思う。
自分が夢を叶えることで、他人を幸せにしたり
勇気づけたりすることができると分かった。
頑張っている人は必ず誰かが助けてくれる。
それが改めて分かった素敵な映画だったと感じる。
父親の背中
父親の背中に乗るために。
たぶんあれが四つくらいで、何年かかった?
それまでの父親の傲慢な振舞い、許すべからず。
そして鬱屈した親子関係は、使いようによっては最強の武器になる。
『ワクワクすることだけやってればいい』ってすごいな。
そんな達観はなかなかできない。
なかなか言えない。
あの塾、あの先生にワクワクしちゃったんだろうな。
おそらく本当のワクワクは楽しいだけじゃないってことも知ったんだね。
『よき先達』に出会えたことが幸運だった。
そして人って影響しあう。
一方通行じゃないってこと。
おそらく周りにいる大人たちもみんなワクワクしてたんだろうな。
人はだれかが信じてくれるだけで、どこまでも高く飛べる!
タイトルから、ストーリーと結末が既に分かっちゃってるなかなか珍しい作品でしたが、心に刺さる良い作品でした。
個人的にこの作品を通して感じたことは、「人は、だれかに心の底から信じてもらえるだけで、どんな壁でも乗り越えて、高く飛べる!」ということ。さやかが自分でも無理だと思っていた「慶應大学、合格!」という目標に何故前向きに取り組めたのか。それは、坪田先生が信じてくれたから、あっちゃんが妹のまゆみちゃんが信じてくれたから、友達が信じてくれたから、だと感じました。
前半は、さやかというよりも坪田先生の魅力が全開ですね。ダメギャルさやかのことを底から信じて、共に頑張っていく姿は感服しました。知人でもなかなか全幅の信頼って難しいのに、まだなにも知らないダメギャルのことを信じられる人柄って素晴らしいですね。。伊藤淳史さんって、個人的にはそんなに役の幅が広いとは思わないし、スゴい役者さんだとは思わないですが、こういう愚直に頑張る不器用な優等生役やらせるとハマりますね。
ただ、中盤の模試を受けて、壁の高さに打ちひしがれた展開からの立ち直りの心情がイマイチ伝わって来なかったのがちょっと残念。。弟への「あんたとは違う!」だけで再奮起できるものだろうか??
あと、「慶應合格!」のストーリーは既定路線で、前もって分かっていることだから、合否の発表はあんなに引っ張らなくても。。
それよりも、合格とわかったときにさやかがどんなリアクションしたか、あっちゃんがどんなリアクションしたかをみたかったですね。
お母さんのあっちゃんがいまいち好きになれなかったです。前半の印象が良くなかったかなぁ。気に食わなければすぐ「転校します!」「退学にしてくれていい!」は、周りが見えてなくて、大人としての視野の広さを感じなくて、なんだかなぁと感じました。まあ、今の御時世あんな姿勢の小学校の先生は、血祭りに挙げられるでしょうが(笑)
時々挟まれる先生と生徒としての会話が楽しかったです。「先生が大統領になればいい」「日本に大統領はいないよ」「え!安倍ちゃんは?」が好きです。そして、安倍ちゃん、長く総理大臣やってますねぇ。
安田さんも、裸芸を期待通り見せてくれましたね♬
青春に回帰
ビリギャル。本を読んだことがあった訳ではないが話題性から結論を知っていた。まるで答えを見た後かのような気がして観ていなかった。女子高生さやかの慶應合格までを追った話。さやかを取り巻く登場人物の気持ちの変化に少し戸惑う部分がありつつも、観ていて応援したくなる。きっかけや背景はどうあれ、何かに向かうって素敵なこと。変わらずにどんな時も味方でいられるっていうのも簡単ではない。結果も大切だけれども、信じ続ける力や向き合ったからこそ見えるものもある。変に斜に構えていた自分が少し情けなくもなった感動の青春ストーリー。
合否より大きな目標への挑戦は糧になる。
『合否よりも、大きな目標に挑戦した経験は糧になる』とは、最後に講師が書いた手紙の一節だが、エスカレーター高校の先生方のほうが正しい。女子高生にタバコは身体に悪影響が出る。母親も甘い人だったのかも知れないが、なぜ遊び人に主人公はなっていたのか。中学から大学までエスカレーター学校だったそうだが、そんな事も影響したのか、学習塾に行って別の大学を目指した。
そこの塾の講師との出会いが主人公を変えるらしいのだが、遊び惚けていてギャル服装になっていたので偏差値が30だった。学力はともかく、性格がガキそのもので、エスカレーター学校はそれでも女子大にまで行ってしまうのだというが、真面目な人に失礼な変な例だとは思う。勉強のできるできないではなくて、性格の問題である。この塾は個別指導で、その人なりの指導方法をしたらしい。ただその講師は精神面も上手に誘導していったらしい。ほめるのもうまい。5点でも一つ正解だと持ち上げる。ただこの娘は息子ばかり期待する父親への反撥や友達が小学生からできなかったことなどから突っ張ってしまった面もあるかも知れない。高校2年生頃に小学校の勉強からやり直していった。この家庭は甲子園を目指す父と弟へのライバル心もあったかも知れない。偏差値30の時点でギャルで学校で先生に慶応大学に行くと啖呵をきったのは頼もしい。小学生や中学生も一緒に塾で個別学習をしているが、講師とギャルの話は漫才みたいになり、周囲から笑いがどっと起きる。こうした根本的な性格の強さも合格に後押ししたのかも知れない。むしろ、父親は勉強面では娘には放任だった。それは悪いことではなかったのかも知れない。父娘の複雑な関係は
語られている。だがそんなにひどい父娘関係ではなかったはずだ。他愛もないことでも、強く考えてしまうのが見えてしまうのだろう。講師は子供たちの趣味のゲームや漫画なども、話し合えるように勉強していたというエピソードもある。みかけはギャルでも気持ちは硬派らしい様子もうかがえる。
講師は主人公に慶応大学合格は無理だと言う学校の先生に、『ダメな生徒はいない。ダメな指導者がいるだけだ』と反論する。『しょせんは商売優先の塾講師が、話にならないので失礼する』と
席を学校教師は立つ。それを隠れて聞いていた主人公ともう一人が絶対受かるぞと決意を高める。
歴史は漫画で覚えた。ただ、週一の塾では間に合わないから週六コースで塾の代金が高くなり、母親は貯金を切り崩してもやる事にする。これはシビアな場面だ。これはルールだ。主人公に講師がその厚い束のお金をみせると涙目になる。母親は娘の塾代のために夜間の宅配分の仕分けのアルバイトを始めた。ギャル仲間の3人が、夜中のカラオケなど一緒に遊んでいたのをやめるから慶応大学に合格してくれとスーパー銭湯に浸りながら伝える。主人公は泣く。仲間は言う『受験が終わったらまた遊ぼうよ』。小論文試験のために『蟹工船』を読んで、講師に社会の矛盾に怒るギャル。『現代用語の基礎知識』と文藝春秋の論点と漢字ドリルを渡される。テレビのニュースにも関心を持ち始める。そして俗にいう『赤本』過去問をみるが、『お手上げ過ぎてやばいわ』とショックを受ける。それを卵とクララとハイジの例えで講師が励ます。合格を信じてくれている講師。主人公は勉強に戻る。勉強のために例の仲間たちに長い髪を切ってもらい、ジャージを着る。ギャルからわざとダサい外見に変えて勉強をする。学校の先生は勉強しすぎて授業中に寝ているという主人公をけしからんと母親を呼び出す。この矛盾は深いかも知れない。実際はそれほど学校の先生もきつくはなかったとは思うが。その他ここに書ききれないギャグがちりばめられている。そうしたユーモアも強さを作る。模試で全部Eランクで不合格だと落ち込むが、そのころ偏差値は英語で30から60に上げていた。ただ慶応だとEランクになってしまう。同期に弟も野球の能力に失望して、父親に反抗してしまう。姉貴のギャルは弟に頑張りなさいというが、弟に本気で慶応に行けるとおもっとるのかと言い返されてしまう。『辛い、さみしい、悲しい、友達に会いたい』などをノートに記す。歴史はとにかく学習漫画をもっと読み返せという。慶応でなくてもいいじゃないかと主人公はいうが、
講師は『目標を下げたらどんどん低いところに流れていくよ』というと、『もともと低いところを流れていたんだ』、口論となり塾を出ていく主人公。アルバイト先の母親に会いに行き、泣きながら謝る主人公。母親は『辛いならやめていいのよ。もう十分に頑張ったもの』と言う。決して甘いだけの母親ではなかった。小学校低学年でいじめられた主人公を転校させた母親。昔母親がつらい事があったときに、主人公の笑顔で助けられた思いでを話して聞かせる。ここら辺はずっと泣かせる物語になっている。『お母さんはどうしてお父さんと一緒になったの』、『あれでけっこういいところがあるのよ』。実は父親は慶応の野球部からプロ野球選手になりたかったのだ。そしてここは実話じゃないだろうが、講師と父親が居酒屋で飲んでいるときに一緒になる。まだ悩んでいる主人公。弟が
野球からの挫折から野球部をやめてしまい、弟を父親が張り倒す。ここで母親が激情する。この親子たちの大喧嘩のシーンは難しくて私には書けない。ここは泣かずにはいられないシーンだ。姉と弟も闘いがあった。家族の重みだ。そして主人公は慶応大学を母親と見に出かける。本当に人生を賭けている受験があるんだなと思わせられるが、なかなか挑戦できないと私は思ってしまう。母親をニックネームで呼ぶのは今風か。そしてやっぱり慶応大学に行きたいんだと主人公は諦めない。野球を辞めたくなった弟に模試結果を渡す。次の模試結果は慶応合格確率が50%になっていた。弟に、『あんたもまだまだ間に合うよ』と言う。日本史が偏差値58を学習漫画で、英語は偏差値70を超えていた。高校2年生の塾に行きはじめは小学校の復習から始めなければならなかったのだが。そして受験期に入った。別の大学の受験日は大雪。(舞台は名古屋)父親がスタッドレスタイヤにした野球送迎用のバスで車で送ってくれる。父親が『お前がうちの希望だ』というと、娘は『今更何言ってんだ糞爺』と反発するが、父親は怒り返さずに、受験会場までバスで連れて行き、娘は『いいとこあんじゃん』と捨て台詞をして受験に向かった。なぜかサイモンとガーファンクル風の曲が流れている。弟は『親父の夢かなえられずにごめんなでも楽しかった』と言って親子でバスのメンテナンスをする。まず、別の学校に合格した。講師に塾の最後の日に主人公は感謝の手紙を渡す。そのころ主人公の醸し出す雰囲気はギャル風という感じではなくなっていた。お守りにするからと辞書に講師のサインをもらう。『私はずっと大人が嫌いでした。外見だけで決めつける大人を。だけど自分には目標も将来の希望もない。それもわかっていました。そんなときに真剣に向き合ってくれる塾の先生と出会いました。先生と出会って目標と頑張る喜こびを知った。私の人生が変わった。ありがとうございました。』合否がインターネットで出てくるのは50歳の私には新鮮だった。文学部は腹痛を起こしてしまったのもあり不合格。だがまだ総合政策学部も受けていた。だが文学部のほうが得意な試験システムだと思われていた。受験がすべて終わり、3人のギャル仲間が遊びに連れていってくれた。久しぶりのカラオケ。別の学校は受かってはいたが、慶応大学に受かっていなかった場合の精神的フォローも講師は考えていた。インターネットでの総合政策学部の合否がクリック一つでわかる手前に主人公は目をつむってから開けた。
とある女子高生の人生ストーリー
この映画を初めて観たのは高校に入ってすぐの、高校受験が終わって間もない時でした。受験の苦しさを(さやかちゃんほどではないですが、少しは)知っていた私はさやかちゃんと自分を重ね、号泣しました。
学年ビリのギャルが慶應大学合格を目指す。周りがどれだけ「無理」と言おうとも、「無理」かどうかは周りが決めることじゃない。坪田先生やあーちゃんがさやかちゃんの可能性を信じ、本気で応援してくれるからさやかちゃんも本気で頑張れる。信じてくれて支えてくれる人がいるから、自分を奮い立たせられる。
『他人の未来のために必死に頑張れる』。そんな人に私もなりたい、そう思いました。
さやかちゃんのお父さんが、頑張る方向というか方法を間違えてしまってうまくいってなかった家族内が、さやかちゃんが本気で頑張ることで(それだけじゃないけど)少しずつ変わっていく。
『本気』というのは周りの人に刺激を与えたり、変えたりする力があるということを感じました。
コメディも入っていて笑いあり、涙ありのわかりやすい映画だと思います。すごくオススメの映画です!みなさん、特に受験を乗り越えた方やこれから控えている方!ぜひ観てみてください!
良かった。
あまり期待せずに見たのだが…感動した。
おバカなJKが突然…慶応目指し猛勉強。で…合格する。って感じの映画だと思っていたら…違う…
家族のあり方が描かれていた。
父は息子の野球にばかり興味があり長女のさやかに無関心だった。
中・高・大学一貫校に通うさやかには受験は他人事だった。停学処分になりエスカレーター式の進学が危うい事態に母のあーちゃんが塾を勧める。
塾の坪田先生から目標を慶応にしたらどうかと言われ
ただ漠然と決めた。
周りからバカにされても揺るがない強い気持ちがさやかを後押しする。
模試の結果が上がらず焦るさやかだが、弟が野球を辞め腐っている姿を見て折れそうな気持ちを奮い立たせた。
父は思い通りにならない子供に苛立つ。
母はそんな父に怒りをぶつける。
一見滅茶苦茶に崩壊しそうな家族だがさやかの受験で一つになれた。
子を思う親と、親を思う子の気持ちのすれ違いが歯痒いが最後はしっかりと向き合えて良かった。
頑張るものに道は開かれる!
諦めずに立ち向かう勇気をもらえた作品。
ただのワナビ映画と思うなかれ
原作未読。『アイアムアヒーロー』で有村架純さんの演技が良かったのと、その可愛さに他作品も観たくなって鑑賞。
学年ビリのギャルが慶応に受かるまでを描くのは面白かったしうるっと来たんだけど、序盤の方でラノベみたいにタイトルで全て説明しちゃってるのには(受かるか受からないか含め楽しみたかったので)ちょっと残念。
ビリギャルの本筋も面白かったけど、劇中でブラック企業のニュースに対して講師が教える「どこを切り取るかで受け手の印象が変わる」ってのがSNS社会へのメッセージにも感じられたなぁ…。
綺麗事
受験時代思い出した。日々やってても何のために勉強してるかわからなくなったことがあった。友達といれたらそれで楽しかった。でも自分が納得いかないから、自分が辞めるなんて許せなかったことに気付いた。そうやって頑張って、頑張れって親に、先生に支えられて合格した。どんだけ頑張ってきたか、自分を誉め称えるように涙が出た。
過去を思い出させてくれる。先生の言葉は綺麗事すぎるけど。綺麗事すぎても前向きに誰かを信じてあげること。信じてくれるから頑張れること。その素晴らしさに、さやかにつられて真っ直ぐ引き込まれる。
何のために勉強してきたのか。何のために支えられたのか。「このお金の重み、わかるよね」随所から親の、先生の、有り難み、本人の頑張りが届いてぐさっとくる。
凄く良かった!!!
私も観て元気をもらえたし、大人の言うこともわかる。
お母さんの愛情、お父さんの背中。
家族って大事。勉強って大事。
塾の先生も良かったなぁ!!
友情も凄く良かった。
私も頑張ろうって素直に思える映画でした。
さまざまな立場や人間関係があった。生徒と講師、母と娘、友達、姉と弟...
さまざまな立場や人間関係があった。生徒と講師、母と娘、友達、姉と弟、夫と妻、父と息子、父と娘。観ている人がどこかには必ず自分を置き換えられて、感情移入しやすくなっている。
合格体験記的な話だけにおさまらず、人と人との関わり合いのようなものが濃く描かれていて良かった。
特に印象に残ったのは、あーちゃん(吉田羊)の母親としての優しさとたくましさ。さやか(有村架純)が小さい頃の話を優しく語りかけるシーンは、自分の母を思い浮かべながら見て泣いていました。
とても温かい映画だと思います。
くやしい
劇場で公開されてる時の売り文句やテレビ特集を見ていて、どうにもクサさを感じていた。主演が有村架純なのもそうだし…。ただ、実際に映画を見た人の話を聞くと、感動してる人が多い。そこで見てみることに。
ただ、見終わってみると、全然いい話だった。悔しい。
こういう、苦労をした人が報われるような話弱いんだよなあ…。
最後のサンボマスター。ずるい。映画にもすごく合ってる。
個人的に一番感動したのは第2志望?の合格がPCの画面に現れた時。というのも、自分の受験の時と重なってしまったからだと思う。この画面を見た時、自分も自然と「よっしゃ!」って言ってた
のを思い出した。
演技とかはよくわからないけど、吉田羊がすごかったように思う。
「吉田羊が演技してる感」は全くなく、本当に「お母さん」、「あーちゃん」が頑張ってるんだなあという風に見ていた。
伊藤淳史も役にピッタリだった気がする。上手く言うことは出来ないが、「伊藤淳史感」がなかった。
以上が作品を見た感想。もしかしたら受験をしたことがない人や受験をなんなくクリアできた人は見ても同じ感想を得られないかもしれない。
ほらね、世界なんて、たった一晩で変わってしまうのよ。
映画「映画 ビリギャル」(土井裕泰監督)から。
話題になっているのは知っていたけど、私の先入観で、
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて、
慶應大学に現役合格した話」という紹介に、面白可笑しく、
やや誇張して、ドキュメンタリー風に仕上げたんだろうな、と
決めてかかったのがよくなかった。(汗)
もっと早く観ておけば良かったなぁ、というのが感想である。
伊藤淳史さん演じる「坪田先生」のアドバイスも、
有村架純さん演じる、主人公「工藤さやか」のボケもメモをした。
どんな視点でも楽しめる作品なので、正直、1つに絞るのが難しい。
「全問不正解だけど、回答欄は全て埋めたよね」
「七夕の短冊と同じで、まずは願いを文字に書かないと」
「僕はダメな生徒なんていないと思うんです。
ダメな指導者がいるだけですよ」「ニュースが情報のどこを切り取るかで、
世論なんて、全然、変わってくるんだよ。新聞を鵜呑みにしないで、
いろいろな立場から考えないと、真実は見えてこないんだよ」
「可能性があるって知ってることって、すごく大事なの」
「傷つきたくないから、目標下げるの?
目標を下げた、どんどん低い方に流れていくよ」
「プレッシャーがあるってことは、受かる自信があるってことだ」
やはり、塾の先生らしいアドバイスが気に入った。
しかし、今回選んだのは、作品の冒頭、母親が小さい頃の主人公に
(立体絵本をめくりながら・・)囁いた台詞。
「ほらね、世界なんて、たった一晩で変わってしまうのよ」
これが、この作品を貫いている考え方だな、と感じたから。
別に、受験生だけでなく、私たち年代にだって言えること。
「可能性は試みる人だけのもの」ってことなんだろうな、きっと。
涙涙
結末がわかっていて観たのに、気づけば沢山泣いていました(;_;)
あーちゃん(母)の優しさ、坪田先生の存在、さやかの友だちも、、みんなみんないい人たちでそれがすっごく泣けました。
いい意味で展開も読めるからこそそこにピタッとはまっていくのも観ていてスッキリします。
親子の愛も、諦めずに努力していた姿も、全部全部よかった!!!
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