劇場公開日 2015年5月1日

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「受験生の視野を広げ、柔らかくする映画」映画 ビリギャル ゼムさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0受験生の視野を広げ、柔らかくする映画

2015年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

この映画は、信じれば必ず受かるみたいな精神論でも、成功者の自慢話どまりでもありません。
受験生の視野を広げ、頭を柔らかくし、彼らの人生の豊かさに目を向けさせるものだと思います。
(したがって、受験生の親が「お前は弁護士になるのだ!」というふうに子供を啓発するためにこの映画を使うのはオススメできません。逆に、「私は弁護士になるしかないのだ」と考えている子供を解きほぐすには最適だと思います)
例えば、一番の志望校でなく二番の志望校でも、頑張った事実は確かに残っているのだ、とか。今年ダメでも来年も頑張れるじゃないか、とか。結果をポジティブに受け止める示唆に富んでいます。

個人的にもっとも興味深かったのは、「他人の人生の未来を思いやること、他人の役に立ちたいと思うこと」イコール「主人公たちの成長のあかし」と描かれている点です。
合格・不合格をこえた隠れたメッセージだと思います。

非常によい映画なのですが、あまりにもオチが安直で正直わたしはあまり感動しなかったので、★4つとしております。

ゼム