「ギャルの努力が半端ない!」映画 ビリギャル 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
ギャルの努力が半端ない!
あの金髪女子高生が表紙を飾っているベストセラーの本は知っていたが、映画化されていたのか! 知らなかった。実話と聞いてますます驚いた。彼女ががんばることができたのは、二つの要因があるのではないかと思った。まずは、すばらしい人たちに支えられていたこと。第一に、あーちゃん。自分が否定されてばかりの生活を送ったため、子どもを肯定的に育てようとしたこと。うらやましい限り。そしてお金が必要になったら、そのために仕事を増やすまでしてくれる。なかなかできないことだと思う。第二に坪田先生。最初の出会いから彼女を否定せずに超プラス思考で見守り続けた。仕事とはいえ、生徒は彼女だけではないので、先生のがんばりも感じられる。第三にギャル友。彼女に無理に付き合わなくていいと伝えたこと。いじめに走るとかではなく、入試が終わったら、また遊ぼうという暖かい対応。どれもが、充分にやる気が起こさせたのではないか? それから、意地にならざるを得ない人たちもいたこと。第一に父親。自分や妹は顧みず、弟ばかり自分の夢を押し付けて可愛がり、お金もつぎ込んだ。ひどすぎる。エコひいきはいけないよ。第二に先生。絶対無理などと生徒に告げ、母親まで呼び出す。たとえば、その挑戦を応援するとかできなかったのかな? だから、がんばれたんだよね、きっと。おめでとうございます。それから、ずっとうまくいくはずがないから、絶対壁にぶちあたる。そこもきっちり描いているところが好感が持てた。現在はコロンビア大学の大学院に受かって、教育の勉強を突きつめるのだとか… 本当にすごい人だと思う。映画は両親に演技力があるベテランを配置して、主人公を盛り立てていた。さやかさんも、有村架純がここまでやってくれるとは思わなかったほどのなりきりぶり。感動した。ありがとうございました。