「良くも悪くも普通によくある娘奪還系アクション映画でした」コードネーム:プリンス スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも普通によくある娘奪還系アクション映画でした
面白いと言うにはちょっと足りてなかったですが、然りとてつまらないと言う程でもない、まあ言うなればザ・普通なアクション映画でした。
「96時間」のような娘奪還系のストーリーは、もはや手垢が付き過ぎて新鮮味は無かったですけど、でもまあ程々には楽しめたかなと。
よくあるB級アクション物と言ってしまえばまさにそう、平凡そうな父親が実は元殺し屋と言うベタベタの設定からしてよくあるパターンですからね、そこに何かしら見る者を惹き付ける要素が注入されていたら、これはこれで十分満足できたと思うのですが、本作は残念ながら特別惹き付けられるような要素はあまり無く、良くも悪くもザ・普通な娘奪還系アクション物だった印象でしょうかね。
どうせならB級物好きがニヤリとするような何かでもあればまだ良かったのですが、それも特に無く、ホント真面目に「普通」を貫いたようで・・・。
まあ普通のストーリーでも、主人公のキャラや主役次第ではまた全然違った印象だったかもしれませんが、主役がジェイソン・パトリックだと、地味過ぎて、普通のおっさん過ぎて、いまいち惹き付けられるものが無いんですよね。
ただ見るからに普通のおっさんが、実はめちゃくちゃ強いと言う、その普通のおっさん臭は十分出でていたかなと、画的には微妙ですが、説得力は十分、でも・・・やっぱり魅力に欠ける、それがジェイソン・パトリック(苦笑)、それとめちゃくちゃ強すぎて、ちょっとバランスが・・・もっと話を盛り上げましょうよ。
と言うか、敵が弱すぎ、敵の弾は見事に当たらず、味方の弾は相当な割合で当たると言う、アクション映画にありがちなパターン過ぎて苦笑い、まあでもアクション自体はそれなりには楽しめたんですけどね。
マフィアのボスはブルース・ウィリス、その右腕はRAIN(ピ)、画的には敵側が圧倒的に魅力的、これが相当な悪だったら主人公への感情移入度も増したのですが、話的には悪側の方に感情移入できそうなストーリーで、正直???と思った方も少なくないはず。
むしろ主人公の方がアレじゃないですかと・・・。
まあそんな主人公だったからこそ、唯一の生きがいは娘だったのも妙に納得は納得、娘に救われた人生だったんだろうなと・・・その見せ方にもう一工夫あれば、また少し印象が違った映画になったかもしれません。
でも・・・娘が・・・え?いやぁ、普通におバカちゃんだったらまだ許せたのですが、ソレですかぁ・・・いろいろと酷いな(苦笑)
でも娘ちゃん、物凄くリアルにソレっぽく見えたので、役作りは上手かったと思いましたけどね。
まあ何にしても、難点は多々ありつつも、それでもそこそこは楽しめました、友情出演的なジョン・キューザックが主役だったらもっと楽しめたかもなぁ、ちなみに予想はしてましたが、ブルースの出番がまあ少ないって程少なくはなかったけど多くもなかったですね。