「親子愛だけじゃない。」Mommy マミー P.N.映画大好きっ子さんさんの映画レビュー(感想・評価)
親子愛だけじゃない。
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とにかく見るのがしんどかった。
ADHDであるスティーブの母やカイラへの支配的な愛は尋常じゃなく、それに対する母からスティーブへの愛には時々恐れや戸惑いを感じてそれが苦しく感じる。前半の救いのなさにはかなり辛いものがあった。そして登場人物の多面性に心をやられた。
それでも中盤から少しづつ希望が感じられ、開けた画角に入る時、oasisのwandarwallが流れ元々カッコいい歌だが、今までで1番カッコよく聞こえた。前半には見づらいと思った1:1の画角もこの快感にも感じられる展開への伏線であると考えれば納得。
途中で捨てた希望の未来が流れるが、そのシーンも胸を締め付けられる。母は結局施設で生き永らえることに希望を見出すが、その表情はどこか悲しそう。切なさが前面に押し出されたシーンだった。
ラストシーンからもスティーブは自由に固執していると感じられる。監督の演出からもそれを至る所で受け取ることができる。
様々な感情が溢れる良作でした。
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