モアナと伝説の海のレビュー・感想・評価
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どんな困難にも明るく突き進む主人公とテーマ曲が爽快。そう海!
 「白雪姫」から「アナと雪の女王」までディズニー・アニメーションのお決まりはお姫様が白馬の王子さまに出会うというのが、暗黙のお約束でした。ところがどうでしょう、本作では、そんな王子様との出会いを吹っ飛ばしたのです。主人公の南の島に暮らす少女モアナは村長の娘。やがて父の跡を継ぐ立場だから、お姫様といえなくもないでしょう。けれども、夢に描いた大海原にこぎ出し、冒険に出かける勇者として描かれることが大きな違いです。
 これまでのあらゆる冒険活劇で、主人公の勇者がまだ幼い少女だった話なんて、聞いたことがありません。そこにディズニー・アニメーションが抱え込んでいたお姫様の物語という伝統と制約の呪縛から解き放たれた新しいヒロインを産み出したという本作の意義を感じました。
 まだ『アナ雪』の淡いエメラルドグリーンから沖合の藍色へ。南国の海が舞台となり、作品のルックが明るく開放感に満ちたものに変わったというのも好感がもてました。
 南の島が舞台だけ極彩色のカラフルな色彩は、これまでのディズニー・アニメーションと比べて抜きんでて美しく、主人公の冒険に彩りを添えてくれました。彩りばかりでなくデジタル技術を駆使して描かれる人肌や背景の質感もリアルそのもの。従来の作品よりも技術の革新を実感させてくれる映像となっています。なかでも優しいエメラルド色でモアナを迎え入れる海の描写が素晴らしかったです。本作では、海とは命と意思を持ち、モアナの冒険を支える存在として描かれます。時にユーモラスな動きまで見せる擬人化された海の描写は、いのちを育む存在として深い理解と尊敬に貫かれていました。
 さらに星空の下で深い藍色に染まる夜の海の描写も素敵です。幻想的な世界にどっぷりとはまることでしょう。
 物語は、ある日、モアナが選択を迫られることから始まります。かつて伝説の英雄マウイが命の女神から盗んだ「心」を返さなければ、世界が滅びることを知ったのです。実際に島の日常でも魚が捕れなくなり、椰子の実が朽ち果ててしまうなど、深刻な影響をもたらしていました。
 しかしモアナの暮らす島は大海へ出ることを1千年も代々禁じていました。かつては大海を渡って、今の島に辿りついた島民たちの祖先でしたが、今ではすっかり古代の航法術を忘れてしまって、島を囲む珊瑚礁の外側に船を出すことはとても危険なことだったのです。それでも村長である父親の制止を振り切ってもモアナは平和を取り戻すために、ダブルカヌーで海へ旅立つのでした。案の定、モアナは何度も海に落とされます。帆に風をはらませすぎると、カヌーそのものまで転倒する始末。コツは自然の変化を掴むことでした。それを教えてくれたのが、女神から「心」を盗んだマウイだったのです。マウイはニュージーランドなどを釣り上げたとされる半神半人で、実にわがまま。気性の強いモアナと全くそりは合いませんでした。でも命の女神を探すためには、どうしてもマウイの協力が必要だったのです。
 そんな時、彼の全身を覆うタトゥーがまるで生きているかのように、マウイの本音を物語り始めます。マウイのタトゥーが仲介することで、価値観の違う2人はしぶしぶ和解し合い、マウイはモアイの古代航海術の師匠となって、「心」を戻す冒険に乗り出すのでした。まぁ、マウイは神様の仲間にしては、おっちょこちょいで、笑いどころに事欠かない憎めないキャラ。二人のキャラの違いがぶつかるところが可笑しくて、笑えました。
 それにしてもまだ10代の少女であるモアナにとって、なんて途方もなく重い使命なのでしょう。師匠となってもマウイは相変わらず自分勝手だし、大自然の前ではちっぽけで心許ない存在。そして天候は急に荒れ、逆巻く海に囲まれます。またあるときには、かわいいけれど(^^ゞ凶暴な海賊の襲撃を受けます。一筋縄ではいかない事態が続きます。でも、モアナが勇気と愛嬌で乗り越える姿は爽快そのもの。そこに希望を歌い上げるテーマ曲が被っていくとき、とても気分が高揚してポジティブな心境になれます。
 どんな困難にも立ち向かっていくモアナの勇気を振り絞るシーンは、本作の最大の見どころです。きっと『アナ雪』同様に、多くの人に愛される作品と楽曲となることでしょう。
 ところで、モアナたちの祖先の来歴が明かされる時、悠久の歴史ロマンが明かになります。作品には出ていませんがかつてムー大陸が海底に没したとき、ハワイなど残った大陸の一部で生き残った人々は、大陸の痕跡を求め、新たなる大地を探して、世界の海を駆け巡ったと伝えられています。本作で語られる古代航海術とは、その名残なんでしょう。1970年代にオセアニアの各地で航法術を復活させる動きが起きたそうですが、本作の監督もタヒチからハワイまで伝統的な船で航海した若い女性の話を参考にしたそうです。
 単なる創作ではなく、作品の背景となるオセアニアの民俗学的な衣装や風俗は、精巧に描かれていて、目で海洋文化を楽しめる作品になっています。
美しい海の描写と真っ直ぐな道のり
海の描写が非常にキレイ
今回はキャラクターとしての一面もあるためか、柔らかく穏やかでそこに行きたいと感じるような映像でした
またモアナの幼少期からの海の先を知りたいという衝動と葛藤、その理由を知った時の解放感でなぜだか泣きそうに…
物語はわかりやすく、明確
モアナがどこまでも真っ直ぐ向かうため(葛藤すらも真っ直ぐ)、モアナさんかっけーって感じでした
マウイも締めるときには命もかけるいいキャラクターでしたし、ユアウェルカムでしたし
色々含めて、全体的には面白かったなと思います
しかし、手放しで面白かったな!と言い切れなかったです
求めてる所が違うんでしょうけど、戦闘に至っては全部逃げてるからってのが理由なんだと思います
カカモラは逃げた結果相手のミスで、タマトアからは撤退、テカには歯が立たない(立っちゃ困りますが)
勝つ必要はないとは言え、嵐の海、カカモラ、魔界道中、タマトア、テカ、相手の殺意は非常に高いです
だったらもっとマイルドにするか、それとももっと対抗してほしかった
殺意のコミカルさと言うかなんというか、それが足りないです
人間にはどうしようもない存在なのでしょうけど
でも、歌も良かったし、描写も綺麗でしたし、キャラクターも素敵でした
楽しませていただきました
アナ雪より良かった‼︎ 絵が好みじゃないのが ちょっと残念だけど ...
余裕のアナ雪超え。
結論から言うと非常に面白い映画でした。
大前提として、
曲、ステージング、歌い手に文句がないので″ミュージカル″として成り立っているという事を申し上げておきます。
その上で″自分″系の作品の中でかなり上質な仕上がりになっているのではと感じています。
演出上の細かい描写を上手くフックにして(釣り針だけに)カタルシスを得ていて、
例えばおばあちゃんの「変な人間も村に一人くらいは居ても良い」というセリフ
老い先長くないと悟っているおばあちゃんが、モアナへのバトンタッチを匂わせるセリフです。
実際、モアナが旅立ちを決める(村にとって異質、変な存在が2人目になってしまった)と同時に息を引き取りモアナの背中を押す
感動を得るキッカケとなる上手い構成でした。
さらにはマウイのタトゥー。
あのタトゥーはどう考えても、マウイ以外には動いて見えていません。
マウイは自信喪失した1000年の間、自分の心と向き合い続けて、人格が分離してしまったようになってしまっているのでしょう。
映画キャスト・アウェイにおけるバレーボールのウィルソンのイメージでしょうか。
あの存在をもっと具体的にしたような物に見えます。
この2人(1人)のやりとりが秀逸で、マウイのやりとりだけで10回は涙を流しました。
ミニミニマウイと自身は呼んでいましたが、あのタトゥーはマウイの本心を投影した存在に他なりません。
モアナを海に落としながら実は心配した顔のマウイ。
モアナがまだ穴に落ちてきていなくても、モアナを信じて先に点数を付けるマウイ。
モアナの言葉を受けて、タトゥー(自分自身)に大好きだと告げるマウイ。
マウイは本当にいい男です。
ディズニーが自分の行いを悔いて、偏見で塗れた価値観で作品を作ることをやめて久しいですが。
今回は、その一つとして人の魅力を見た目の美醜に委ねることをやめています。
実際にマウイは過去のディズニープリンスに反したずんぐりむっくりなルックでありながら、その格好良さを否定しようがありませんし
モアナの鼻は丸く、眉は濃く、脚は太くて短いですが、愛嬌たっぷりで魅力的に描くことに大成功しています。
映像技術がコンセプトに追いついたという側面もあるのでしょう。
冒頭から目立つように登場していた豚がミスリードでニワトリが旅のお供だったのも、美醜に価値観を持っていかない配慮と感じます。
ピンチに逃げ出したが可愛らしく描かれていた豚に対して、奇妙に描かれつつもピンチを救ったニワトリ。
モアナにとって必要だったのはどちらだったのか、
価値観は千差万別ですから、この答えを提示しなかった事にも好感が持てます。
他にも、
見た目を飾って認められたいカニと、自分の気持ちや行いによって認められたいマウイの対立構造は感慨深かったですし、
モアナのピンチの切り抜け方は(島での生活を応用した海賊の倒し方、一度マウイが行った旋回方法を模倣した戦闘)モアナがここにきたという必然性を感じて泣いてしまいました。
書いていくとキリが無いですが全体に示唆的で、受け取り方を変える度見え方の変わる映画という印象。
そして一つ一つで上手くカタルシスを提供しているなという印象でした。
観て損なしの傑作です。
なぜ他の人が絶賛してるのか?
ニワトリに注目!
見るつもりなかったけど…
最初はあまり興味がなく、見るつもりもありませんでしたが、機会があり映画館へ…。
綺麗な海、愛らしいキャラクター、歌、ストーリー、みんな素晴らしかったです。
テレビCMで流れているモアナのソロ曲「How Far I'll Go」もよかったですが、それ以外の曲たちがすごく良くて、サウンドトラックを買ってしまったほど。
聴くたび元気が出たり癒されたりしてます。
大好きなマッドマックス〜怒りのデスロード〜をオマージュしてるシーンがちょっとだけあって、テンション上がりました。(それほど激しくないですが)
わたしのゆるゆる涙腺は3回崩壊。
恋愛要素なし、バトル要素あり。
子供ができたら一緒に観たいです。
※後日…1回目は字幕で観ましたが、吹き替えで2回目を観てきました。
英語版の声優さんと似ている声のかたが多くて違和感はありませんでした。
マウイ役の尾上松也さん、よかったです!
欠点がほぼない
日本に住み込みで働いているハワイの友達と見に行きました。
ディズニーらしく軽くもなく重くもなく見やすいけど深いですね。
キャラクター達の成長をしっかり感じられました。
アラジンを思い出させるようなコミカルなシーンも割と多めですがメリハリがしっかりしているので笑ったり泣いたりずっとワクワクドキドキ興奮させられっぱなしでした。洞窟を抜けるシーンや蛍光色に光るカニなど映像美が印象的だったのと、歌も多めで、特にノリノリのマウイの歌は私の好みでした。
不快に感じるシーンは全くなく、誰もが安心して見られる優しさに溢れた作品だと思います。
そして字幕版で見ましたがマウイの声がかっこよすぎですね、、、(笑)
とにかく楽しませてもらいました。ハワイの友達も懐かしかった、すごくよかったとずっと言っていました。
歌と映像がステキ!
海がすごくきれい
海が美しい✨✨
島の人々の暮らしの描写や、沢山の船が海を駆けていくシーンはとても心...
トロピカルな世界観
字幕版で見ました。感想としては思ったより良かったです。個人的にはアナ雪より好みかも。ディズニーらしい作品でした。南米カリブを思わせるトロピカルな世界観が好きでした。海の映像がとにかく綺麗です。キャラクターもそれぞれが味があって良かったです。特に半神半人のキャラや深海のカニのキャラが好きでした。南米人っぽいキャラが受け容れられるかどうかで変わってくると思います。ストーリーは粗も多いですが、うまくカバーできているので妥協ラインです。思ったよりアクションアドベンチャーで最後はちゃんと感動できます。劇中歌もちゃんと合ってました。ディズニーランドのアトラクションにしたら面白そう。幅広く誰でも見れる内容だと思いました。
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