モアナと伝説の海のレビュー・感想・評価
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いつものプリンセスとは違うストーリーだった??
海めちゃめちゃ綺麗
吹替で観ました
鳥肌立ちました!
かっこいいプリンセス
従来は恋愛要素もあるプリンセス物語。
モアナと伝説の海は、恋愛要素はなく、強い友情に最後泣いてしまいました。
おばあちゃんが海のエイとなって、モアナを護っているというばめんもグッとくるものがありました。
自分の気持ちに従って行動すること、諦めない気持ちを持って果敢にチャレンジしていく大切さを強く感じさせてくれる映画でした。
設定が良かった。
ネタバレあり。
物語は、所々、あれ?マウイなんで戻ってきたの?!とか色々突っ込みたいところもあったが、所詮はアニメなので気にしない事にした。
それよりも意思の強い女の子という設定が良かった。
モアナが、誰かに頼って冒険するのではなく、自分の力で船を漕ぎ、自分の意思で再び石を取りに潜って冒険を続け、自ら闘い、前線で突き進む強い女の子だったのがすごく良かった。
私はまだ20代ですが、私が小さい頃、女の子は弱く儚く「One day my prince will come 」と歌いながら王子様を待っていなければいけなかった。
強い意志があり、何度折られても戻ってくるようなバネの心を持ち、前線に出ようとする女の子は「男みたい」と笑われる世の中だったのが、徐々に変わってきたのではないかと感じた。
これからの女の子は、何にでもなれる。
お姫様にもなれるし、誰かにリードされるのではなく自分の船は自分で操縦するようなリーダーにもなれる。
そういった意味で、夢の詰まった素晴らしい作品だった。
歌と映像の素晴らしさ
モアナの髪の毛に涙したんだよ
『アナと雪の女王』を観て、それの常夏ver.でしょ…と思って鑑賞するとイタイ目を見る作品。
ハワイアンな海と常夏の島々、健康的なモアナの可愛さに癒されながら美しい海のCGを楽しむバカンスアニメを想像していたが、モアナが旅に出るとひとたびマッド・マックス怒りの海ロード(?)の始まりである。
荒れ狂う波。やっと出逢えたものの若い娘を洞穴に閉じ込めて逃亡をはかるマウイ。しかも船からモアナを何度も投げ捨てる……。旅のお供は、イカレポンチなチキンのみ。
それでも自分の信念と使命を信じ、協力を決意したマウイの事も信じ理解しようとするモアナの姿がいじらしい。
アナ雪の姉妹が抱く抽象的な孤独とは異なり、モアナの感じる孤独や危機は過酷でリアルだ。「今は2人だから」とマウイに言葉を投げ掛けるシーンは、モアナが自分自身にも言い聞かせているようでジンときた。
民族音楽とディズニー音楽のミキシングも良かったし、何よりCGが美しすぎて海のシーン(つまりほぼ全編w)の切り替わりごとに感動する。揺れるモアナの髪がもはや実写レベルの髪の毛である事にも何度も感動する。タトゥー・ボディが踊るシーンのマウイの肌のキメ細やかな表現にも感動する。アニメ映画とは思えない繊細なCGの1つ1つが視覚に訴えかけてきた。
マウイのずんぐりマッチョなアニメーションさながらのヴィジュアルがなければ、引き込まれて実写と勘違いしそうになる程。
夜の海でエイがモアナの舟を追うシーンがあまりに美しく、アイマックスシアターで観なかった事を深く後悔した『ライフ・オブ・パイ』の鯨バッシャーン映像を彷彿とさせた為に今回劇場へ足を運んだが、行って良かった。アニメーションがここまで感動させてくれるものだとこの映画が自分に知らしめてくれた。
ここまで凄いと、以降のディズニーアニメは劇場へ行ってしまうかもしれない、マジで。ファンになりました。
ただ1つ。
敵であるテ・カァを始め、タマトアの巣穴に出てくる敵のグラフィックがディズニーとは思えないレベルに怖いので小さな子どもに劇場で観せるには向かないかもしれない。
彼らの動きはジブリ映画『もののけ姫』の祟り神に類似しているが、それらが更に巧みなCG技術によりヌルヌルとリアルな動きを見せるのだから大人である自分すらゾッとした。
本編開始前に観れる短編の『インナー・ワーキング』もすごく良かった。インサイドヘッドのボディ版かな、と思って観てたけど現代の社会人にとっては心にくるショートムービー。
実は誰にでも関係あるテーマ
海に選ばれた少女モアナが、世界を救うために旅に出る。正直言って「また選ばれし者の話かいっ!」「選ばれたんだから、そりゃ救えるだろうよ」などと思ってしまった。
ところがどっこい!モアナ全然海の力使えないじゃないすか!!海はあくまで手助けをしてくれるのみ。相棒となるマウイも、神の釣り針を使って様々と姿を変える力を持つ“選ばれし者”でありながら、いざ釣り針を手にしても上手く変身できない。
この映画はこの展開が最もミソであると思う。
持つ者に持たざる者、人によって才能は様々で、育つ環境や周りからの助けなどの状況も千差万別。モアナは海に選ばれたというある種の“才能”を持ち、海や家族の助けを得て世界を救いに行く。『わたし、選ばれたからできると思う!』的なことを言いながら目的地一歩手前まで来るも、撃沈。
落ち込むモアナに対する祖母の『お前はどうしたいんだい?』との声かけに、モアナはついに才能や周りの助けではなく“自分自身”を信じて立ち上がる。
そしてモアナのせいで釣り針の力という“才能”を失いかけて仲違いしたマウイも、最終的にはそれを犠牲にする覚悟で脅威に立ち向かう(余談だがこれはハン・ソロを連想させる、誰もが読めていた展開だw)。
王道で以外な展開など全くないストーリーではあるものの、
“才能の有無や周りの助けよりも自分自身を信じ、まず自分から己の人生に立ち向かうことこそが重要である”
と説くところがこの作品の斬新なところではないだろうか。
あと細かい点をいくつか、、
◯キャラデザインはアナ雪のほうがキャッチーで人気は出るだろうが、今回は特に主役のモアナをはじめ、多くのキャラクターの手足がふっくらしているところが印象に残った。必ずしも細くスマートな人だけが美しいわけではないと感じさせてくれた。
◯もともと洋画の吹替ファンなので今回も吹替で鑑賞したが、みんなとても良かった。モアナ役の屋比久知奈の歌声は伸びやかでブレがなく、いつまでも聞いていたくなる。歌っている最中の感情の変化を実に上手いことやってのけている。モアナが自分を信じて立ち上がるシーンの絶叫は圧巻!
マウイ役は尾上松也。ミュージカル「エリザベート」にも出演しているのは知っていたが、まさかこんなに歌が上手いとは!!ぜひ彼の歌声を環境の整った劇場で聴いてほしい。
そして今回のヴィラン(と言っても悪役感は薄めの)タマトア役にまさかのROLLY登場w これは最高だったww
他にも夏木マリ、安崎求、中村千絵、多田野曜平等、ミュージカルファンや吹替ファンを唸らせるキャスティングがなされており、この点も大満足だった!(中村千絵があんなに歌上手いなんて知らなかった!!)
◯そしてやっぱり音楽が素晴らしい!特に主題歌「どこまでも〜How Far I'll Go〜」は秀逸。劇中バージョンはモアナの海への憧れを歌った内容だが、アレンジと歌い手を変えたエンディングバージョンは物語を後から振り返って、旅に出る前の自分を懐かしみつつこれから先も大いなる旅に向かう、成長した主人公の気持ちが現れているかのよう。全く同じ歌詞とメロディなのに、ここまで異なる印象を抱けるのはすごいこと。またそれを訳詞した高橋知伽江氏に拍手を送りたい。
加藤ミリヤの歌唱がエモーショナルを掻き立て、自分はこのエンディングが流れ始めたときに号泣した。
また、後からサントラを聴いて気づいたが、映画終盤最も重要なシーンでモアナが歌う短い曲のメロディが、映画の一番最初に流れる曲のメロディと同じになっており、最重要曲をメインタイトル付近で流す構造もこれからのことを予感させるようで良かったと思う。
長くなってしまったけど、個人的には今のところ今年劇場で見た映画No.1!!ちなみに短編「インナーワーキング」も最高でした!!
本編もよい!上映前の短編がよい!
本編より面白い短編
モアナはモーゼでフロドでルークで…
モアナはモーゼのようにも見えるし(海を割る)『指輪物語』のフロドのようにも見えるし(災厄の根源である「何か」をあるべき場所に戻しに行く)『スター・ウォーズ』のルークのようにも見える(ここではないどこかに思いを馳せる若者)。つまりこれは典型的な神話構造の物語
モアナは「神に選ばれし者」やし(まあモーゼやし)旅の途中で出会うマウイは「神の化身」。ディズニーは初のポリネシアンプリンセスが躍動する物語を驚くほど神話的もっと言えば王道なものにしてきた。「ガワは新しいけど中身は古い」とも言える。そういう意味で俺は『アバター』を想起したよ
『モアナと伝説の海』が「ポリネシア人で貴種流離譚」。『アバター』は「宇宙人で白人酋長もの」。どっちも何百回と見た物語を新しいビジュアルで描いている
歌はROLLYが特に良かった。主題歌の"How Far I'll Go"は原語版に比べて押韻の気持ち良さがオミットされてて残念だったけどまあしょうがないわな
まあまあやな。正直ちょっと退屈に感じた
90年代後半のディズニー低迷期を焼き直したような月並みさ
ここのところ好調が続いているディズニーだけれど、この「モアナと伝説の海」だけはあまり心震わなかった。現代のアニメーション技術で映し出した美しい映像と生命を宿したような海の表現には感嘆するものの、例えばこのストーリーを90年代にセルアニメで描いていたら、なんとも味気ない駄作になっていただろうなぁ、というのが容易に想像できる様な今一つな内容。
現代的な映像技術による美しいヴィジュアリティで大分誤魔化されている部分があるけれど、プロットを追えば実に安易で新鮮味の薄いもので、まさしく、90年代後期のディズニー低迷期の映画をわざわざ焼き直したかのような凡庸さが目に付く。「ターザン」やら「ムーラン」やら「ヘラクレス」やらと、神話や各国の伝説をかき集めては、結局はディズニーのマンネリズムを繰り返していた当時の映画を見ているような錯覚に陥った(画質や映像美は格段の差があるというのに)。ジョークもあまり冴えていなかったし、テーマもあまり掘り下げられていなかったし。
いや、このところのディズニーアニメが優秀過ぎたのかもしれない。子どもたちにも理解できる語り口で、大人をも唸らせるメッセージを紡ぐことに幾度となく成功していたのだから。しかしこの映画に関しては、「別に何も考えずに楽しむ」っていうことではいいんだろうけど、まぁ後には残らないなぁ、という感じ。ちょっとここ数年で一番の駄作ではないかと・・・。ディズニーのこれまでのプリンセス像を大きく変えるヒロイン誕生を謳っていたりもしたけれど、そうですか?単にストーリーから恋愛要素を抜き去ったというだけで、取り立ててモアナが新しいヒロイン像だとまでは思いません。
個人的な嗜好として、この映画の色彩感覚があまり好きではないというのも、映画にハマれなかった理由かも?トロピカルカラーというよりもネオンカラーと呼んだ方が良さそうなドギツイ色彩がどうしても趣味に合わず、カニのタマトアのシーンなんて、ちょっと「悪趣味」にすら思えてしまった。
HOW FAR I'LL GOはなかなかの名曲。だけどあまりにもこの一曲を押し過ぎ。何度も繰り返し歌われるので、後半ではちょっと胸やけしてきていた。軽妙な楽曲が並ぶ中に、HOW FAR I'LL GOのような壮大な曲が流れるからぐっと引き寄せられるのであって、HOW FAR I'LL GOが何度も何度も歌われるのでは疲れてしまいます。思い返せばマウイの歌う楽曲の方が軽妙で洒落ていて好きだった。
あれ?こんなに貶すつもりじゃなかった・・・!ここ数年のディズニーの良作続きを想うと肩透かしを感じないでもないけれど、でも、エンターテインメントとして何も考えずに見れば普通に楽しいアニメ映画ではあった。
マウイはプリンス的なイケメンにして欲しかった。
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