「歌舞伎役者の底力‼︎」モアナと伝説の海 だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)
歌舞伎役者の底力‼︎
間違って「吹替版」を見てしまう。
どうりで子供連れが多いわけだ。
洋画アニメは絶対に
「字幕」と決めていただけに
のっけからテンションダウン。
・・・だったのだが
これが結構良かった。
ちゃんと歌える主役キャストの
屋比久ちゃんや夏木マリはもちろん、
驚いたのが尾上松也。
いわゆるタレント声優の一線を凌駕する
素晴らしい出来だったと思う。
日本の伝統芸能の「底力」を感じた。
ファインディングドリーでも驚いたが
そのさらに上を行くぐらい
海・水・波の表現が素晴らしかった。
クリエイターの熱意と
技術の進歩に、ただただ感動。
特にモアナが波打ち際で
砂まみれになるシーン。
これが凄かった。
濡れた肌に「砂粒」がまとわりつく表現は
CGアニメの常識を超えるクオリティだった。
映像のクオリティに負けず劣らず
ストーリーやその展開も
家族全員で安心して楽しめるものだった。
海賊の軍団と戦うシーン。
緊迫するシーンに登場するのは
2頭身(1頭身?)の海賊たち。
これがむちゃくちゃ可愛い(^-^)v
スリリングなバトルシーンに
絶妙にコメディのスパイスを
振りかけているあたり
さすがディズニー(^-^)v
私だけかもしれないが
モアナのディテールが
ややぽっちゃり体型なのが
すごく新鮮で良かった。
スレンダーで抜群のスタイルもいいけど
こっちの方が親しみが持てる。
昨今の過度な「痩せ」風潮への
アンチテーゼ・・・は勘ぐり過ぎか?
これは、仕方ないのかもしれないけれど
エンディングで流れる主題歌を
流行りのアーティストに
歌わせるのはやめてほしい。
加藤ミリヤが悪いわけじゃないが
なんか一気に興ざめしてしまう。
エンドロールでその作品の余韻に浸る。
これも映画の大切な醍醐味の一つ。
個人的には劇中歌の「メドレー」で終わった方が
より余韻を楽しめたかなと思った。
何はともあれ
いつでも誰とでも楽しめる映画なので
安心して見て欲しい。