「歌舞伎役者の底力‼︎」モアナと伝説の海(2016) だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)
歌舞伎役者の底力‼︎
間違って「吹替版」を見てしまう。
どうりで子供連れが多いわけだ。
洋画アニメは絶対に
「字幕」と決めていただけに
のっけからテンションダウン。
・・・だったのだが
これが結構良かった。
ちゃんと歌える主役キャストの
屋比久ちゃんや夏木マリはもちろん、
驚いたのが尾上松也。
いわゆるタレント声優の一線を凌駕する
素晴らしい出来だったと思う。
日本の伝統芸能の「底力」を感じた。
ファインディングドリーでも驚いたが
そのさらに上を行くぐらい
海・水・波の表現が素晴らしかった。
クリエイターの熱意と
技術の進歩に、ただただ感動。
特にモアナが波打ち際で
砂まみれになるシーン。
これが凄かった。
濡れた肌に「砂粒」がまとわりつく表現は
CGアニメの常識を超えるクオリティだった。
映像のクオリティに負けず劣らず
ストーリーやその展開も
家族全員で安心して楽しめるものだった。
海賊の軍団と戦うシーン。
緊迫するシーンに登場するのは
2頭身(1頭身?)の海賊たち。
これがむちゃくちゃ可愛い(^-^)v
スリリングなバトルシーンに
絶妙にコメディのスパイスを
振りかけているあたり
さすがディズニー(^-^)v
私だけかもしれないが
モアナのディテールが
ややぽっちゃり体型なのが
すごく新鮮で良かった。
スレンダーで抜群のスタイルもいいけど
こっちの方が親しみが持てる。
昨今の過度な「痩せ」風潮への
アンチテーゼ・・・は勘ぐり過ぎか?
これは、仕方ないのかもしれないけれど
エンディングで流れる主題歌を
流行りのアーティストに
歌わせるのはやめてほしい。
加藤ミリヤが悪いわけじゃないが
なんか一気に興ざめしてしまう。
エンドロールでその作品の余韻に浸る。
これも映画の大切な醍醐味の一つ。
個人的には劇中歌の「メドレー」で終わった方が
より余韻を楽しめたかなと思った。
何はともあれ
いつでも誰とでも楽しめる映画なので
安心して見て欲しい。
