ズートピアのレビュー・感想・評価
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「人種・民族・宗教・肌の色・言語」などの多様性
当該作品は、先々週公開され、週末興行成績は、2週連続2位でした。
沢山の映画を観ても、他人に薦められる作品が少ない昨今、
流石、Disney!自信を持ってお薦めできる作品でした。
ただし、
アニメのイメージと異なり、大人用の内容になっていますので、
小学生高学年以上でないと、理解できないと思います。
お孫さんをお連れになる際は、気をつけて下さい。
生体の大きさや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、
ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫る
ディズニー映画最新作で、「夢を信じるあなたにエールを贈る」、がサブタイトルです。
しかしながら、
本当は、「人種・民族・宗教・肌の色・言語」などの「多様性」を受け入れる必要性を
訴えたかったと思いました。
ズートピアでは、ある問題が発生し、
90%を占める草食動物(Majority)が、10%の肉食動物(Minority)を不審に思い
排除しようとするのです。
Globalizationとは、時にMajorityがMinorityを潰しにかかります。
政治的にも、経済的にも、文化的にも。
例えば、「クジラやイルカ」問題も、Minorityの日本は不利な立場に立たされています。
そうです、ズートピアは、正しく、現代の世界そのものなのです。
[PS]
ファミリーに観てもらいたいという作成側の気持ちも解りますが、
「吹き替え」だけで、「字幕」なしは酷い。。。
でも、上戸彩の吹き替えは、見事でした!
最新3Dアニメは、凄く綺麗です。毛並みまで、本物の様でした。
期待以上
TRY EVERYTHING!
伏線とコメディ要素が史上最高の映画
理想の大都市ズートピアに巣食う闇に迫る『48時間』ミーツ『羊たちの沈黙』
肉食、草食問わず様々な動物達が共存する大都市ズートピアでは肉食動物ばかりが行方不明になる謎の事件が起こっていた。警察学校を主席で卒業して上京してきたウサギの新米警官ジュディは着任早々駐車違反取締を命じられた上に早々にドジを踏んで凹んでいたが、取締中に知り合ったキツネの詐欺師ニックとともにひょんなことから謎の事件を追うことになり……という、動物キャラによるアニメというフォーマットで誤解されがちですが、大人も楽しめる本格的なポリスアクションコメディ、強いて言えばウサギとキツネ版『48時間』もしくは『羊たちの沈黙』(主役2人の名前は恐らくオマージュ)。
子供の頃からの夢と現実のギャップに翻弄される主人公2人と架空の都市ズートピアの市民である動物達に現代アメリカが抱える様々な問題をさりげなく代弁させつつ過去の名作映画へのオマージュを滲ませて映画好きをニンマリさせるサービスにも抜かりなし。なぜか全編を通してしつこいくらいにシャキーラ推しのところも高ポイントです。
最高でした。
I believe in America.
動物のユートピアを描くことで現実社会の諸々の「歪み」を告発する意欲作(というかユートピアとディストピアがニアイコールなのは自明)。社会派な一面もあるけどそこはしっかりキッズムービー。バディものとして一流のエンターテインメント作品に仕上げた。ディズニーあなおそろしや
「今までは色々あったし今も色々あるけどこれから正していけばいい!」と正面切って言えるアメリカ映画の強さを見た。劇中やや唐突に始まるように思える『ゴッドファーザー』オマージュにも意味がある。あの名作の最初のセリフは何だったか。"I believe in America."これですよ
あと『ブレイキング・バッド』オマージュも楽しかった。ヤクを作ってるヒツジの名前がウォルターとジェシーだったり。いや〜気が利いてる!
というか『ズートピア』は「狙われた街」(『ウルトラセブン』第8話)だ!メトロン星人が登場するあの傑作エピソード。ラストは違うけどな。ポジティブとアイロニカル
元気になれる映画!
最高!
ただのディズニー映画じゃないです。
小さな頃から教えられる物語は、
心優しい主人公と、
そんな主人公を騙す悪役がいて。
主人公は悪役のせいで、
色々大変な目にあうんだけど、
物語の最後には悪役がこらしめられて、
主人公が幸せになる。
そんな物語。
それは、
正直でいなさい。
人に親切にしなさい。
悪いことをしたら、最後にバチが当たる。
なんて、子どもへのストレートな教え。
悪役を押し付けられたものたちの、
事情なんて御構い無し。
物語の中の悪役や、
親が子どもに教える偏見の目は、
大人になっても植え付けられたままで、
それは、差別やいじめへと繋がっていく。
注意する事は確かに大事だけど、
それを差別につなげてはいけない。
人を見た目で判断しちゃいけない。
まずは相手の心を知ろうとすること、
それからどうするのかは自分で決めること。
誰かと共に生きている世界の中で、
1番大切な問題をテーマにした、
素晴らしい映画でした。
子どもの教育のためじゃなく、
これから親となっていく世代の人に、
見てもらいたいなと思いました。
綺麗な多重構造
さすがというか、構成がものすごく綺麗で分かりやすいです。
あらゆる年代、バックグラウンドを持つ人に対応できそうな、素晴らしいエンターテイメント作品だと思います。
今回も音楽はさすがといった感じで、場内に流れ始めた瞬間、開放感に包まれました。
以下ネタバレ含む感想。
メインテーマはうさぎに現れていた
『世界は多義的なので一概に良くすることはできないが、個人が良くあろうとすれば結果的に世界もよりよく変わっていく』ということだと思います。
そのテーマをしっかりと描きながら、
・ステレオタイプへの危惧
・幼少期の体験と個性の生成の関係性
・社会的強者と弱者のうつろいやすさ
・報道メディア批判
などへも、コメディのフィルターを通してさりげなく言及されている。
さらに過去作のパロディーなど、笑いへの配慮もしっかりとなされています。
明確にどこまで気づくかは見る人によるかと思いますし、
社会や文化によって見え方も変わってくるのでしょうが、
ぱっと思いつく範囲でもこれだけのものを分かりやすく描いていることに脱帽です。
うさぎは本当の意味での子供、狐は現実を知らしめられた大人として対比されているなかで
もう一つの大きなテーマである『try everything』というメッセージは
ディズニーからあらゆる年代へ向けられたエールなのだと思います。
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