劇場公開日 2016年4月23日

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「偏見というのは、凝り固まってなかなかほぐれない」ズートピア きーろさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 偏見というのは、凝り固まってなかなかほぐれない

2025年12月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

動物は暗喩で、ズートピアは世界の縮図。
寒冷地も、砂漠も、密林も、巨大都市もある。
これは小さな地球で、住民は民族や属性のメタファー。

キツネやイタチは人を騙しそうで、
ウサギは頭が悪くて多産で弱く、
ライオンは王様気取りで、
羊は数で世界を握ろうとする。

イメージって簡単には揺るがない。

だから水牛の所長は、どんなに警察学校を首席で卒業しても
ウサギは「何もできない」と決めつける。
冒頭の描写から分かるように彼は決して悪い上司ではない。

それでも、これだ。

これがバイアス。善意の顔をしたまま、世界を争いへと誘う元凶。

最後にニックが警官になる。それでも「キツネ界初」だ。
どれだけ自由のない世界を描いているんだよ、ディズニー。

そもそも「キツネ=狡猾」というイメージを
世に植え付けてきたのは、あんた達だろ?笑

つまりこの映画は、偏見がなくなる話ではなく、
偏見がどれだけしつこく残り続けるかを描いている。
ニックめろいとか言ってる場合じゃないんだよな…

さて2でどんなアプローチをしてくるか楽しみ。

それでは、ハバナイスムービー!

きーろ