「心地良いバディモノ」ズートピア 笹本さんの映画レビュー(感想・評価)
心地良いバディモノ
まずバディモノとしてのクオリティが非常に高いです。真面目なウサギの警官は真面目なだけでなく小賢しさもあり、擦れたキツネの詐欺師も口が上手いだけじゃない。どちらがどちらを振り回す場面も等しくあり、一方的な関係性ではありません。2人がそれぞれの持ち味を活かしながらテンポ良く危機を乗り越え、絆を育んでいくのが本当に心地良く、楽しい映画です。
メッセージ性はとても強くあります。差別や偏見とは悪意から生まれるものではなく、真面目さや正義感、あるいは習慣、合理性から生まれるものだと最後まで考えさせてきます。しかしそれらはくどくはなく、ストーリーやキャラクターに絡んでいるので面白さに繋がっています。
幅広い世代が安心して観られ、楽しめて気付きもある。動物は可愛い。至れり尽くせりです。良かったら2もどうぞ。
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