「ズートピアは楽園どころか?ディストピアだった‼️」ズートピア 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ズートピアは楽園どころか?ディストピアだった‼️
ウサギのジュディの幼い頃からの夢。
自分たちの住む田舎町ではウサギは人参を作って売るしか能がないと
思われてる。
ジュディの親はそれに満足して、殆どのウサギたちはそれに甘んじている。
350キロ先のズートピア(ZOO +ユートピア)は楽園で、
《何にでもなれる‼️》がスローガンの街です。
文明も進み差別も無く豊かな土地。
そして15年後、ジュディは憧れの警察官にウサギとして初めて
なるのでした。
新米のジュディに与えられた任務は、駐車違反の取り締まり。
《働いて働いて働いて働いて働いて、》
駐車違反を1日で226件滴発・・・庶民の敵だぜジュディ‼️
ジュディがやりたいのは今起こっている大事件。
ズートピアでは、肉食動物14種類が行方不明(失踪?誘拐?)した
大事件が起こっているのです。
差別も虐めも、権力の腐敗も、恐ろしい陰謀も、
なんでもござれのディストピアが、ズートピアの現実でした。
しかしジュディはウザいくらい上昇志向がと正義感の強い
ヘコタレないウサギです。
■
ここからはネタバレです。
◆
肉食動物を嫌った権力者(高い地位にある意外な動物)は、
肉食動物の絶滅or無力化を策略しています。
肉食動物に麻薬効果(それを与えると凶暴化するという花のエキス)を
発射して与えて秘密施設に隔離して、殺そうと企んでいるのです。
黒幕は見て頂くとして、実に恐ろしくて怖い話ですね。
◆
警官の規則を全く守らないジュディが手を組むのは、キツネの詐欺師🦊ニック。
彼はズートピアの常識を良く知っている大人でいい奴。
ジュディとニックの活躍で、失踪(誘拐)事件は無事解決、
目出度し、目出度し。
ニックもキツネの第一号の警察官になりジュディとバディを組む事になります。
これが9年前の「ズートピア」の大まかな内容です。
今見るとこの約10年で世の中が変化した印象を強く受けました。
ジュディは疑うことを知らない猪突猛進の出世主義者だし、
頑張りすぎるところが、ウザいです。
小動物(ウサギヤリスのような)は、問題外に軽く見られてるし、
キツネは狡いものと決めつけてるし、チカラの強いものが
のさばっているし、権力者は腐敗しているし、理不尽で愛のない社会。
と、言うことは、今と同じではないでしょうか⁉️
多様性なんて言葉も出てきませんし、
「ズートピア2」でどんなな社会的変化がSTORYに生かされるのか?
興味津々ですね。

