劇場公開日 2016年4月23日

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「ディズニー動物映画の決定版!」ズートピア showさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ディズニー動物映画の決定版!

2016年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「アナと雪の女王」で大復活を遂げたディズニーCGアニメーション映画の最新作を、TOHOシネマズ六本木で鑑賞。

GW真っ只中&映画の日で1100円とあって、お子様いっぱい満員御礼の劇場で鑑賞。

鑑賞前は、ディズニーが描く動物モノにちょっと不安がありました。
もちろん「バンビ」や「ダンボ」「ライオンキング」などの良作もありますが、反面「おしゃれキャット」「ビアンカの大冒険」「チキンリトル」など、お世辞にも成功作とは言えない作品も多く、
今回の「ズートピア」も後者に当たるんじゃないか、と半ば賭けのような鑑賞でした。

が、鑑賞中は終始ニコニコ!
映画館で観るにふさわしい、ファミリーエンターテイメントでした!

バディムービーとしても、ポリスアクションとしても押さえるところを押さえた展開で、
あまり映画に慣れていない子供にも理解しやすい「映画入門編」といった出来でした。

ただ、メッセージはちゃんとしていて、
動物界が人間のように生活していたら?という設定から生まれる、テーマが秀逸!
「肉食動物」と「草食動物」といった生まれ持った性質から「偏見」が生まれる構図。
その偏見すら上辺だけの考えだと示す展開。
世界が楽天地(ユートピア)のようになるためには相互理解が必要であることを、
ユーモラスに、わかりやすいアプローチで描いていました。
血筋や見た目や、生まれ持った環境に左右されず、何事にも挑戦すること、その結果がどうあれ進み続けることが大切というメッセージを、素直に受け入れることができました。

一方、「市民の敵を作ることで政治をしやすくする」といった、現実世界にも直結しているかなり突っ込んだことも描いていて、映画玄人にも納得の内容となってます。

もちろん突っ込みどころはありますが、GWに家族みんなで観るにはぴったりな、とっても良くできた映画でした。

映画館で会場内のみんなと一緒に、笑ったり驚いたりしながら、楽しんでもらいたいです!

show