「大人へ向けても真っ向勝負の名作」ズートピア 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)
大人へ向けても真っ向勝負の名作
「違う者」への恐怖が、何を生むか。
幸せは、あきらめの向こうにあるのか。
そういうテーマに真っ向勝負した名作。
子供だけじゃなく、大人へ向けても。
そして、二転三転するストーリーとスリリングな場面展開。
吹き替え版と字幕版、2度観たんだけれど、
同じ場面で2度びっくりした(笑)
脚本も、よく練れてる。
伏線の張り方と回収のしかたが見事。
それになんたってアニメーションが実に行き届いてる。
とくに目の表情が秀逸。
それから英語版は、口の開け方と発音が完璧に合っててビックリ。
とっても細かいところまで再現してる。
細かいといえば、
ジュディのスマホの裏側のマークが、
ひと囓りしたニンジンだったりしてニヤリ。
それぞれの動物のキャラも、とってもいい。
思わず遠吠えしちゃうオオカミたちとか、かわいい♪
ちなみに英語版では、
肉食動物=predator(捕食者)
草食動物=prey(餌食)
と、かなりストレートな言葉づかいだった(^_^;
吹き替え版の方は、
ジュディ役の上戸彩さん、ちょっと絶叫が足りないなぁ、という気がした。
でももしかして、英語版も抑えめなのかなとも思ったんだけど、
やっぱり英語版はもっと絶叫してた。
あと、主題歌「Try Everything」――
吹き替え版でも シャキーラの歌った原語バージョンが1コーラス流れたけど、
日本語の訳詞を曲にはめ込むのは、まあ、難しかろう。
原語バージョンの方がよかった。
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