「救いのない世界観。現実を直視する作品。」クロッシング・ウォー 決断の瞬間(とき) 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0救いのない世界観。現実を直視する作品。

2014年12月6日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:駐留軍と自警団との間の人間関係が少しずつ変化していく様が、克明に描かれている。命を賭けて使命を全うしようとするタリクの姿も、胸を打つ。
否:映画として盛り上がることはない展開なので、興味がないと退屈かも。終わり方も賛否両論必至。

 なかなか知ることが少ないアフガニスタン駐留軍の実態を、赤裸々に描いています。彼らが現地の人間と接触することで起きる微妙な人間関係も、実に見事に映し出されています。ただ、その分ストーリーも淡々と進むので、〝映画”として観るには抵抗があるかもしれません。
 悪戯に希望を見せることのない、社会派の作品です。国際紛争に関心のある方は、必見の映画です。

映画コーディネーター・門倉カド