「よっ!マ・ドンソク」殺されたミンジュ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
よっ!マ・ドンソク
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二番目に拉致されたイセは直後に自殺。最初に拉致された男オ・ヒョンは、その後も拉致し続けられる者たちを尾行して、謎の集団の秘密を探ろうとする。
かなり深い内容。謎の集団のリーダーは、憤りや怒りを持ってる者をネットで集め、女子高生ミンジュの復讐をしているようにも思える。リーダーの行為は絶対であり、電気ショックだったり手を金槌で叩いたりといった拷問に逆らうことさえ許されない。しかし、一人ずつ受ける拷問に対して徐々に離反していくのだ。6人目は超大物。偽物の銃で脅されても屈しない、軍の将軍だったのだ。そんな彼を、リーダーだけが持っていた本物の銃で撃ち殺してしまう・・・
鬱屈した心を正すには命令に従わせるしかないといったストーリーで、それはミンジュ殺しも謎の集団も変わりはない。下手をすれば北朝鮮の絶対君主制とも変わらないのだ。
結局は女子高生殺しの理由も実行内容もわからないまま。写真からすると、女子高生はリーダーの妹あたりの身内だということだけだ。完全なる縦社会の批判。怒りを感じていても何もできない若者たちの在り方を問うているような気もする。
ラストは、最初に拷問したオ・ヒョンが実行犯7番目の男を女子高生と同じ手口で窒息させ、謎の集団のリーダーを撲殺する・・・
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