リピーテッドのレビュー・感想・評価
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豪華キャストを揃えた凡作
演技巧者達が粘度の高い演技で魅せる作品。
毎朝記憶がリセットされる女。
献身的だが言動の節々に違和感が残る夫。
過去の自分が夫に内緒で雇った医者。
話を推進する登場人物は当該三名のみ。
話の規模感は比較的小規模ですが。
三名の演技巧者達が粘度の高い演技をジットリジックリと。
画面全体に緊迫感、不穏感が溢れており話に惹き込まれました。
特筆すべきは主役クリスティーンを演じるニコール・キッドマン。
朝目覚めた時の不安気な表情。
状況を呑み込み始めるが不信感が拭いきれない表情。
兎にも角にも不信感を抱いた表情の豊かさにグッときました。
正直、話自体は呑み込み難い部分が無い訳では無い。
クリスティーンが喪失している過去の記憶部分。
虚実が入り混じり過ぎて本当の前後関係が見え難い。
見え難いが故に……真実が見えた……と思しき瞬間のカタルシスが若干弱い。
また部分部分で雑さを感じる部分も。
約15年分の記憶が無いクリスティーンが周りのハイテク機器を自然に使う姿には逆に違和感を覚えました。
実年齢40歳の人間が20代前半以降の記憶を喪失する。
それが故の生活のし難さに触れた部分が殆ど無かった点は残念でした。
演技巧者達が粘度の高い演技で魅せる本作。
細かい部分の螺子がキチンと締まっていれば、と少々残念な部分もありますが。
上映時間92分をジックリと楽しめる作品だと思います。
オススメです。
もったいないな〜
記憶の持つ重要性。教えてくれる女性愛。
【賛否両論チェック】
賛:設定が斬新で、後半で明かされる真相も痛快。上映時間も短めなので、手軽に観られそう。
否:そこまで極端に奇想天外な真実ではないので、先読み出来てしまう人もいそう。
“記憶が1日しか持たない”という設定が斬新で、その中で主人公がなんとか明日の自分にメッセージを残そうと奮闘する姿が印象的です。そして徐々に明らかになっていく驚愕の真実に、一本取られる感じもまた痛快です。雰囲気としては「記憶探偵と鍵のかかった少女」に近いものがあるでしょうか。マーク・ストロングも出てらっしゃいますし(笑)。
ありがちと言えばありがちですが、なかなか読めそうで読めないサスペンスですので、ミステリー好きな方には是非オススメです。
帰り道が恐くなった
世の評価よりは面白い
Rotten Tomatoesでは半々の評価のようですが、面白いと思いました。やはりNicole Kidmanは映画を観るたびに顔が違って演技の幅が広いと思う一方、それでいていつもきれい。
内容は「メメント」を思わせるけれど、二番煎じ感はない。しかし少し記憶の戻りが順調すぎたり、記憶障害という状態に順応が早いけれど、脳はまだまだ不明な点が多いため必ずしも非現実とはいえないあたりがずるいと思った。
どう来るか考えながら観ていたけれど最後は騙された。でもその後は少ししつこかったかな。
最近の映画ではやたらfuckが連呼されているけれど、本作ではNicoleとColin Firthがそれぞれ2回ずつ言うだけ。紳士淑女が突然叫ぶからこそこういう言葉には怖さがある。
着想はおもしろい
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