劇場公開日 2015年5月23日

「血は記憶よりも強し」リピーテッド にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0血は記憶よりも強し

2023年4月7日
PCから投稿

もう散らかされすぎた題材なので、
今その話されても…という記憶障害物ですが
サスペンスとしてはそこそこ良かったです。
しかしミステリーとしては…?

終盤まで登場人物がほぼ3人なので、
そりゃぁベン(実はマイク)かナッシュの
どちらかがウソついているのは明白。
とすると、どんなに伏線張られようが
驚きのどんでん返しにはならないよね。

とすると、ミステリーを楽しむ映画じゃなく、
ドラマをいかに魅せるかがカギとなるが
そこが弱すぎ。
記憶障害のクリッシーは毎日記憶がリセット
されるが観客には記憶が蓄積される
そこのジレンマがだいご味なのに
そこが弱すぎ。
アイテムがデジカメ映像って…。
弱すぎ。

ドラマとしても、たとえば
記憶が蘇らなくても母と息子の絆は強し。
とするのか、
全く記憶が戻らなかった母が
息子の顔を見た途端甦る。
とするのか。
後者をとったわけだが、息子への伏線の張り方が
弱すぎなためそこまで感動できなかった。

それでもサスペンスとしてそこそこ見られたのは
コリンファースとニコール・キッドマンという
俳優のなせるわざか!
ということで、ミステリーでもサスペンスでも
ドラマでもなくて、「俳優の演技を見る映画」
でした。

にゃろめ