「.」呪い襲い殺す 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。日本劇場未公開作。原題は"Ouija"だが、相変わらず何故こうなってしまうのか理解に苦しむ酷過ぎる邦題。序盤のキーワード"Hi Friend"を「私達は友達」との訳にも違和感を憶える。ホラー、スリラーとして優等生的な良作。どっしりとした落ち着いた語り口と、定石乍ら部屋の外からゆっくり劇中人物にズームするシーンや悪霊の視点と思われるカメラワークが佳かった。最後の最後にロゴが出て、ハズブロが附いてたのかと思い知らされる。そして何があってもブランシェットは絶対覗かないと心に誓った。70/100点。
・少ない登場人物乍ら、ティーンエイジャー達は美男美女揃いでセンスが佳い。途中“DZ”と“ポーリナ・ザンダー”の、“レイン”と“サラ”と云う相対性からストーリーをミスリードしてしまった。
・“サラ・モリス”を演じたO.クックによると、一旦撮影を終えてから、半分程度再撮を行ったと云う──ティザートレーラーや公開前の宣材資料に見掛けないシーンが多いのはこの為らしい。“ポーリナ・ザンダー”のL.シェイは撮り直しの際に追加されたキャラクターで当初は存在しなかった。亦、キャストロールに表示されないが、当初、E.モリアーティもキャスティングされ、実際に撮影も行われたが、全てカットされた。
・劇中では、このテの現象について社会心理学等で取り沙汰される観念運動について触れている。詳細は不明だが、キャストとスタッフの数人は、製作中に超自然的な不思議な体験をしたらしい。
・鑑賞日:2016年1月10日(日)
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