「偉大な名匠の野心作とは言え、つまらんものはつまらん!」さらば、愛の言葉よ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
偉大な名匠の野心作とは言え、つまらんものはつまらん!
ヌーヴェルヴァーグの名匠、ジャン=リュック・ゴダールが3D映画に初挑戦。
映画賞や映画祭で高い評価を受け、カンヌではパルムドールならぬ“パルムドッグ”を受賞した事でも話題に。
新ジャンルや新たな表現に挑戦し続ける名匠の飽くなき意欲や創作精神は天晴れ。
だから、言っちゃいけないようだが、敢えて言わせて貰う。
…何だ、コレ?
作品の全てが、さっぱり訳分からん!
まず、ストーリー。言葉を巡る人妻と独身男の愛のドラマがあったらしいが…、そんなストーリー性、あった?
延々と意味不明な挿入映像やショットを見せられているだけ。
時々エロであったり、不気味であったり、実録映像であったり、古いニュース映像であったり、一体何なの??
しかもそれら、3Dを意識した画の為、2Dで見たって何にも面白くない。って言うか、3Dで見たって面白そうな訳でもない。
凡人には分からぬ名匠の哲学思考。
分かる人には分かる。でも…
どんなイメージやビジョンを持って本作を創ったのか、失礼ながら名匠に聞いてみたいもんだ。
凡人の自分にとって、映画は娯楽。
やっぱり、面白味がないと…。
名匠の野心作だからと言って、臆せずきっぱり言いたい。
つまらん!
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