アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
全681件中、461~480件目を表示
既視感は否めません。
公開初日に観ていたのですが、モヤモヤとした気分をうまく文章にまとめることができず、今日に至ってしまいました。観た後の印象がキャサリン・ビグローの「ハート・ロッカー」や「ゼロ・ダーク・サーティ」を観たときの印象と大して変わらないのです。決して悪い映画ではないのですが、如何せん既視感は否めません。ああ、こういう感じの映画、観たことあるよね、といった感じです。イーストウッドの作品なので、個人的に期待しすぎたのかもしれません。(ここで☆ひとつ減る)戦争で精神を病み、破滅していくという題材なら「ディア・ハンター」という衝撃作があります。(クリストファー・ウォーケンがロシアンルーレットで命を落とす、という凄惨な描写があります)戦争全体の狂気についての映画なら、「地獄の黙示録」という問題作があります。イーストウッドがこの種の戦争映画を改めて撮ろうと決意した、その胸中が、私にはよく理解できませんでした。
そして納得できないのが、主人公の最期を字幕で処理してしまったことです。狙撃の場面をあれだけ細かく描写しておきながら、あの終わらせ方はないだろう、と強い違和感を覚えました。(ここで☆が更にひとつ減る)
現在、この映画、興業成績の一位をキープしています。特に、文句はありません。繰り返しになりますが、決して悪い映画ではないのですから・・・。しかし、今まで様々な題材を扱い、色々な問題を提起してきたイーストウッドの作品と比較すると、かなり物足りないものがあります。まぁ、このレビューを書いたところで、その物足りなさが解消されるわけではないのですが・・・。
そういうわけで、映画本編に対する評価は☆3個となります。悪しからず。
やるせない気持ちになった
かなり期待を膨らませて観たせいか、それほどの驚きはなかった。とは言っても、敵の凄腕スナイパーとの最後の戦いでは、「もはやこの主人公、狂ってしまっているんじゃないか」と思える演出で、素晴らしかった。終盤、愛国心と家族をどちらも守りたい主人公が、やっと折り合いをつけての、あのラスト。いい映画でした。
男として、兵として、父として、人として。あらゆる側面から、クリス・...
男として、兵として、父として、人として。あらゆる側面から、クリス・カイルという人間が描かれていたように思う。戦争は人がしているのだということが身にしみる。アメリカ側からの視点ばかりのように見えるが、イラク側の痛みもできうる範囲できちんと訴えられていたように思う。
ついつい主人公を応援してしまう。
観ていると、主人公を応援している自分に気づく。
そして、突き放したような終わり方。
この映画はもちろん娯楽映画では無い。クリントイーストウッドが伝えたかった物をしみじみ考えたい。
げきおもだった、、、戦争ものはねれなくなるから苦手だったし、イース...
げきおもだった、、、戦争ものはねれなくなるから苦手だったし、イーストウッドの戦争ものとか避けてきたのに見た 笑 結果寝れそうにない。やだやだ帰らない〜〜状態 わらわら ただすごく良かった。みてよかった。
フューリーとかは俳優感あって、つい俳優に目が言ってしまったけど、アメリカンスナイパーは全然俳優に目がいかなかったな。俳優って感じしなかった。だから怖かったのかも。アンチヒロイズムというか。あのエンドロールでさえヒロイズムに思えないなんて
見事
見事としか言い様の無い作品でした。戦争映画ですが、この作品の中心にあるのは戦争にいった人残された人の心でありその関係です。
気を抜くことを許さない130分で疲れますがそれほど入り込んでしまう作品だとゆうことです。
そして主演のブラッドリークーパー役作り、演技はアカデミー賞は獲れなかったものの素晴らしいものだと思います。
何より、80歳を過ぎてこんなに素晴らしい作品を産み出すクリント・イーストウッドには脱帽します。ラストの実際の映像から無音のエンドロールは鳥肌が収まりませんでした。
是非、映画館で観てもらいたい。
良かったけど…
クリントイーストウッドらしい作品。
勧善懲悪でもハッピーエンドでもない。
まさにノンフィクションの「リアル」が切り取られてる。
嫌いじゃないけど、決して後味が良い作品ではない。
でもこの世界のどこかで、今でも横たわっているストーリー(問題)
「他人事」で片付けてはいけない重厚な映画だと感じた。
痛い、重い、切ない
リアルな戦争描写(知ってる訳では無いですが)。撃たれると血が吹き出し、バタリと倒れる。何度も殺す。トリガーを引くまでの緊張感、帰還後の病み様、否応なく主人公と同化させられていた。(監督の手腕か)
ドアの隙間から見つめる妻の瞳、セツナイ。
文句無し五つ星。アメリカと日本がかつてやった戦争とは異質を感じたも...
文句無し五つ星。アメリカと日本がかつてやった戦争とは異質を感じたものの、ここでの戦争は憎しみの連鎖によってきっと永遠に続くものなのかな、と言う事を感じた。それに子供や隣国が巻き添えにならないことを祈る。
きっついわー
実話である前提で見てしまうと、エンターテイメントの戦争映画であることより、登場人物達の心情を考えてしまい、辛さが勝ってしまいます…
行く人の辛さも、感じたのですが、待つ人の辛さの方が今回の映画は感じました。
電話をしている途中で…、とかのシーンは辛すぎて泣きそうになりました。
しかし、主人公がそうだったように、外国の愛国者ってのは、すんなりと受け入れられるのですが、これが日本人で愛国者っていうと、狂信的に感じてしまうのは、何故なんでしょう?
周りに愛国者があまりにも少ないからですかね?
大戦後に、そうならないよう教育でも受けたのでしょうかね?
本当、日本がどうしようもなく、戦争に巻き込まれたら、どうなるんでしょうね?
と、映画に関係ない話でした。
クリントな150分間
くさい。
クリントイーストウッドがディレクションをする映画に共通してあげられる特徴。もっと適切な表現がいくらでもあると考えられるけど、あえてこの言葉で言いたい。くさい!そして、それは小手先ではなく、彼なりの視点からぐっと抽出された、人間の奥の方に眠る言葉にできない感情をより分かりやすく、より多くの人に訴えかけられるように表現したからこそ、得られるものだ。
本作品に関してはその《くささ》に加えて、オープニングからエンディングまで緊張感が張り詰めており、休まる暇がない。上映終了後、いつの間にか自分の肩に力が入っていたことに気づいた。
わかりやすいストーリー展開のもと、わかりやすく登場人物の感情が描かれている。ただのアメリカ万歳の映画ではない。と信じたい。
個人的には、普段のイメージと違うジョナサングロフが見られてよかった。(そこかい!笑)
もう少し主役が伝説と呼ばれること=何人も射殺していることに対して、どういう風に考えているかを深堀りして欲しかったので、☆一つ減らして評価は☆4としたいと思います。
考えさせられるが…
祖国を守るためにスナイパーライフルを手に戦地に赴いて敵を殺す「伝説のヒーロー」
快楽を得るために人を殺しているのではなく、祖国のため、死んだ仲間のために戦っている。「伝説のヒーロー」に相応しい決まり文句である。
しかしこの映画は彼を完全な
「伝説のヒーロー」を描いていない。
たとえ完全無敵の「伝説のヒーロー」であっても同じ人間で、軍人と言えど人を殺しているという事実には変わりない。
戦争をすることで人がどうなっていくのか、本当の善、悪など存在するのだろうか
「正義のアメリカ」目線で物語は進んでいくのだが、ここは日本である。日本人として考えなければいけないことがある。
エンタメと社会性の両立をなす映画
スナイパー戦として思い出すのは、『スターリングヤード』。これもまた敵スナイパーとの戦いが手に汗を握る作品となっているが、この映画でも同様の構造を持っている。
しかし描かれるのはそうしたことよりも、実は戦争によって人間の心が次第に壊れている過程である。PTSDと呼ばれる戦争の後遺症である。
戦争という異常な生活と、それと対比して平和な日常。主人公であるクリスカイルの心が次第に壊れていく様を見せていく過程は非常によくできている。
9.11とイラク戦争は実際は何の関係もないのだが、この映画では、さもその繋がりがあるかのように見えてくるので、イラク戦争賛歌のように見える。だが、クリントイーストウッド自体はイラク戦争を支持していない。どちらにもよらず、戦争に参加した人をありのままに描いただけなのだ。
だから、これを見て何を感じるかが重要だ。僕は、戦争という行為の持つ非人間化、残酷さをえぐり出している怪作だと思った。
ちなみにだが、米軍視点なので、米軍の苦労はクローズアップされるけど、現地のイラク人からしてみれば、勝手にやってきた米軍が勝手にPTSDになっているに過ぎないと思っているのでは?と思ってしまう。
とてもとても力みながら観た。 手に力が終始入っていて、こみ上げる場...
とてもとても力みながら観た。
手に力が終始入っていて、こみ上げる場面もあった。
言葉で表すのは、少しこわいので控えるけど色々考えるものがあったなぁと。
全681件中、461~480件目を表示