「クリントな150分間」アメリカン・スナイパー Itaruさんの映画レビュー(感想・評価)
クリントな150分間
くさい。
クリントイーストウッドがディレクションをする映画に共通してあげられる特徴。もっと適切な表現がいくらでもあると考えられるけど、あえてこの言葉で言いたい。くさい!そして、それは小手先ではなく、彼なりの視点からぐっと抽出された、人間の奥の方に眠る言葉にできない感情をより分かりやすく、より多くの人に訴えかけられるように表現したからこそ、得られるものだ。
本作品に関してはその《くささ》に加えて、オープニングからエンディングまで緊張感が張り詰めており、休まる暇がない。上映終了後、いつの間にか自分の肩に力が入っていたことに気づいた。
わかりやすいストーリー展開のもと、わかりやすく登場人物の感情が描かれている。ただのアメリカ万歳の映画ではない。と信じたい。
個人的には、普段のイメージと違うジョナサングロフが見られてよかった。(そこかい!笑)
もう少し主役が伝説と呼ばれること=何人も射殺していることに対して、どういう風に考えているかを深堀りして欲しかったので、☆一つ減らして評価は☆4としたいと思います。
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