「ひたすら考える。何が正しい選択か」アメリカン・スナイパー こうたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
ひたすら考える。何が正しい選択か
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番犬になれと教育され弱い弟も守ってきたたクリスは9.11に衝撃受け狙撃兵になりて敵とおぼしき人間をひたすら撃つ。例え女子供でも武器を持てば敵であり的になる。国を守るため。敵を討つために。4度の派遣で帰国のたびに心は戦争に冒され日常すらも戦場と錯覚する。狙撃の合間に携帯で妻と会話する。まるで長期出張の仕事の延長かと思わせる描写が麻痺した米国の戦争病を浮きぼりにする。常に誰かが戦場に赴いているのだろう。100名以上を射殺したから英雄なのか?殺した数だけ味方を守ったから?時が立てば100名以上を殺した男を何故讃える?と人は言う。スナイパーだから五体無事で戦地から戻ってきたが、最後は安全な国内で守ってきた味方から・・・羊のままを望むなら誰かが番犬にならないといけないのだろうか。
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