「戦争への問いかけがしみる。」アメリカン・スナイパー 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争への問いかけがしみる。
この話題作を、長い間待ちわびた。
テーマは「戦場で射殺する父」の
葛藤だと思ってたけど、
描かれてたのは、
戦争に壊されていく伝説のヒーロー。
今までたくさんの映画が
そのテーマを語ってきたけど、
実話のリアリティーが
深みをだしている。
ただただ脚本が残念。
主人公と周りの関係性や
PTSDのツジツマが
あまりにも上っ面でした。
しかし淡々としがちな題材を、
ドキドキする展開にもっていく演出は、
さすがのイーストウッド監督。
そして、驚いたラストシーンへ。
やっぱり実話は泣ける。
無音のエンドロールに、
当事者たちは誰も悪くないはずの、
戦争への問いかけがしみる。
病んだアメリカは、
今もずっと続いている。
やたら戦場の臨場感あるなぁ
と思ったら、
今日アカデミー音響編集賞を
獲ったみたいですね。
まさに、劇場で観るべき映画。
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