「恐れられる兵士もまた1人の人間でしかない」アメリカン・スナイパー ゆーさんの映画レビュー(感想・評価)
恐れられる兵士もまた1人の人間でしかない
戦争の被害者っていうと、民間人が取り上げられることが多いと思うけど、実際に戦っている兵士も例外じゃないんだよな。むしろ1番の当事者は彼らなんだよ。
テロに憤りを感じた男が、祖国を守る為に軍に入隊する。伝説と呼ばれる程のスナイパーになるも、少しずつ精神が蝕まれていく。
どこにいても戦闘の緊張感から抜け出せない、安らげる場所がない。
家族から反対されても、戦場に戻ってしまう心理は私には分からない。でも、戦友の復讐だけが理由ではないんだろうなとは思うな。
戦闘描写に関しても凄いリアルに感じた。R15なだけあって残虐で容赦ないシーンも多いけど、それもまたリアルなのかな。特に銃声は凄くこだわりを感じた。一発一発が凄く重くて、鋭く乾いた銃声を聞く度に心が擦り減りそうだった。
ラストシーンは何とも報われない。やっとPTSDも克服して、仲間達のため家族の為に生きていこうってところだったのに。
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