「【”現代の戦争に英雄はいない・・。”クリント・イーストウッド監督が世界に叩きつけた、反戦映画の傑作。戦争によるPTSDの実態にも鋭く切り込んでいる作品。】」アメリカン・スナイパー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”現代の戦争に英雄はいない・・。”クリント・イーストウッド監督が世界に叩きつけた、反戦映画の傑作。戦争によるPTSDの実態にも鋭く切り込んでいる作品。】
ー 国を愛し、家族を愛し、”戦場を愛してしまった”男の姿を忠実に描く事で、戦争に従事する人々への敬意と、彼らを戦場に赴任させるアメリカ国家の歪を見事に描いた作品。ー
・何故、クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)はイラク戦争に4度従事し、米軍史上最多の160人の敵兵を射殺し(当時)伝説のスナイパー(敵国からは”ラマディの悪魔”)と謳われながら、敵国ではなくアメリカ国内で非業の死を遂げたのか・・。
[戦場での息詰まるシーンの数々]
・イラク市街での、子供を撃つかどうか極限の判断を求められるシーン。
・元オリンピックのメダリストの敵のスナイパーとの対シーン。
・ブラッドリー・クーパーは今作に出演するにあたり、クリスの体重に近づけるため、20キロ増量し、撮影中も常に高カロリー食を口にしていたそうである。
又、故クリスの家族にも会い、役作りに臨んだとも記されている。
・クリント・イーストウッド監督が後年、自分の後継者の一人としてブラッドリー・クーパー名を挙げたきっかけになった作品でもある。
<鑑賞後の、”現代の戦争に英雄はいない”という重い気持ちは今でも覚えている。
自らの高い知名度をクレバーに考え、戦争を美化せずに真実を伝える想いを見事な作品に昇華させるクリント・イーストウッド監督の手腕には、敬服するしかないな・・と感じた作品>
<2015年2月21日 劇場にて鑑賞>
コメントありがとうございます。
今作のIMAXは音がとにかくすごくて、その迫力を求めていたはずが、後半には発砲音が怖くなってクリス・カイルが撃つたびに、観客もどんどん追い詰められました。
イーストウッドが初のIMAXカメラで撮影した訳がよく分かります。
自分も明日か明後日あたりにインセプションのIMAX行くつもりです!