「"勘違い"と圧巻の、"平泉成クオリティ"」花とアリス殺人事件 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
"勘違い"と圧巻の、"平泉成クオリティ"
あの奇妙で不可思議世界の『花とアリス』の前日譚にして、初アニメで気になって、今日見終わったところだけど、振り替えると題名に入れてる"二つ"がとにかく全てだったな~
花アリコンビの安定感もロトスコープ使用の本編も、"そうそうこれこれ"って唸ったけど、やっぱりこの二つ強すぎて、霞んでしまってしまうんだよね~(悪い意味じゃないです)
あの婚姻届自体、単なる冗談だったのか?それとも本気だったのか?彼は何股野郎だったのか?それとも不発のムードメーカーか?結局謎しか残ってないけど、想像すると溢れてくるねぇ。監督の真意も知りたいね~(何でこんな文体かと言うと、作品の雰囲気柔らかくて、それとこうした方が合ってるかなって)
あとまさかの二役参戦の平泉成恐るべし!登場して声が出れば、そこは不思議な"平泉成的異空間"としか言えない世界出来てましたね!バカにしてるわけじゃないです!本当にそう感じたんです。
『リリィ・シュシュのすべて』の時は"声のない、何かの叫び"と形容できるかもしれない、少し哀しげな世界があって、前作『花とアリス』の場合は"初恋"或いは"恋"したときのモヤモヤ・フワフワに満ちた"違和感(?)"と岩井監督特有のよく分からない雰囲気があったけど、今回もそれは健在で終わったあとは違和感浸食。だけどそれを浸るのはそんなに悪くはない気がする。何て言えば良いかは不明、だけど好きな人は好きな映画。
ちなみに僕は好きな映画です(笑)
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