「一定のトーン」ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
一定のトーン
終始、一定のトーンを保ちつつ地味に起こらない物語展開の中で、過ちを後悔しながらも日々の生活を送るしかない男女二人。
互いの関係性など余計な説明がない不親切さが全体的に淡白な印象で、スリル満点なサスペンス要素など娯楽テイストは全て排除したような演出描写と、愚かな主人公に共感も出来なければムカつきもしない、淡々と傍観者として鑑賞する感覚。
小さな犠牲と大きな犠牲、正しい行いも人の価値観によって隔たりが、罪を犯す行為で正す正義は身を結ばず、人間の愚かさと恐ろしさがシミジミと。
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