「愛が溢れている、最高の"See you again."」ワイルド・スピード SKY MISSION hartzaさんの映画レビュー(感想・評価)
愛が溢れている、最高の"See you again."
ワイルドスピードシリーズのファンです。
スカイミッション、期待したものがすべて詰まっていました。最高の仲間、悪役、アクション、車そしてなによりラストシーン…。
涙をおさえられませんでした。ポール・ウォーカーがもうこの世にいないなんて信じたくありませんが、
彼との最高の"see you again."の機会を作ってくれたキャスト、製作陣に本当に感謝したいです。 彼がこのシリーズに関わった多くの人たちに愛されているということが分かる終わり方でした。
彼が、突然の事故で若くして他界してしまったことは、どうやっても取り返しようもありませんが、(最後の車の窓ごしの会話のシーンは、どうみてもCGのハメコミ画像で、それが古い写真のようで彼がもうこの世にいないことを改めて感じさせて、心がぎゅっとつぶれそうになりました。)
彼がまだ私たちの心の中で生きていることを、映画という『優しい嘘』のなかで見事に描いたラストシーンでした。
最高のファミリーとの7作品を作り上げてくれたポール・ウォーカーにあらためて感謝をし、やすらかな眠りを祈りたいです。
ラストの砂浜で仲間が、ブライアンと第二子をお腹に宿したミアが息子と遊ぶところを、寂しさ半分、誇らしさ半分で見つめるシーンから、ドムとブライアンが別れの挨拶の後、分岐で別々の道を車で疾走するラストシーンは、
地に足がついた普通の生活に物足りなさを感じていた青年が、父として、夫として、家族を守っていく本当の大人の男になり、新しい家族をつくり独立し、今の『仲間=家族』とは別の道を歩んで行くこと、それでも絆は変わらないことを表した素晴らしいシーンでした。
これ以上ない、ブライアン、そしてポール・ウォーカーのワイルドスピードシリーズからの旅立ちだったと思います。
ポールウォーカーの遺作ということを度外視しても、(完全に頭から消すことはできませんが。)
いやいやムチャクチャやな(笑)、けどこいつらならあり?かも?(笑)、というラインをいくゴージャスかつ物理法則完全無視なアクションシーン、各キャラが立っていて、それぞれ見せ場がちゃんとあり、このシリーズの一番の肝、ファミリー感もたっぷり。
そして、ジェイソン・ステイサム!、基本ソロ活動なのに強すぎ、バレずに侵入しすぎ‼、カッコいーー‼(次回作期待大です。)
ストーリーのツッコミ処は、スピード感と映像とアクションとキャラで吹っ飛ばせばいいんです。
IMAX3Dで観賞しましたが、シリーズ特有のアクの強さ、ケレン味が、高画質と最高にマッチしていました。初の4dx体験、今作に捧げにもう一度見に行きます。
続編をつくることに、若干の賛否があるようですが、ポールウォーカーなしで続編なんてという方の気持ちもわかるし、ハードルもあがりますが、私は続けて欲しいです。どんな辛い別れの後も、生きている者たちの道は続いていく。痛快な次回作を期待します!