「限界知らずの超絶アクションの連発、悪役ステイサム、そしてさらばポール…“特別な”シリーズ最新作は見所満載!!」ワイルド・スピード SKY MISSION 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
限界知らずの超絶アクションの連発、悪役ステイサム、そしてさらばポール…“特別な”シリーズ最新作は見所満載!!
大ヒット大人気シリーズ最新作。
今回は、ただの最新作じゃない。“特別な”最新作である。
ご存知のように、一昨年末、主演の一人、ポール・ウォーカーが撮影途中で不慮の事故死。映画はお蔵入りになるかと思われた。
しかし、仲間たちが亡き友の為に映画を完成させた。
画面にポールが映る度に感慨深いものを感じてしまう。
序盤の家族と過ごす姿は素の彼を見ているよう。
見せ場充分のアクション・シーンもあり。
ポールの為に作られたであろうラストシーンには熱いものがこみ上げてくる。
ポール最後の勇姿はしっかりと鮮烈にスクリーンに刻まれた。
感傷に浸ってる場合じゃないのが今作。
見所詰め込み過ぎ!(笑)
まずは、前作のラストの登場でワクワクさせてくれた当代きってのアクションスター、ジェイソン・ステイサムの殴り込み!
ドミニクたちの前に執拗に現れ、強敵として申し分ナシ!
ヴィン、ドウェイン、ステイサムと武闘派“ハゲ”野郎が揃った。
ヴィンVSステイサム、ドウェインVSステイサムは夢のタッグマッチ!
さらに、カート・ラッセル、ジャイモン・フンスー、トニー・ジャーが参戦。シリーズ3作目主演のルーカス・ブラックも。
まるで「エクスペンダブルズ」化!?
(シリーズを見ている方なら知ってる通り、ハンとジゼルの不在が残念無念)
ドミニクたちも敵デッカードも“家族”の復讐の為に。
それぞれ動機が明確だからこそドラマもアクションも盛り上がる。
単純な対決モノになるのかと思ったら、ある“ミッション:インポッシブル”に挑む事になる。
これがコースアウトせず、ちゃんとコースに繋がっている。
邦題“スカイ・ミッション”はそれほどメインじゃなかった気もするが、それでもヘリからのダイブ、ビルからビルへのダイブはド迫力!
このシリーズのレビューを書く度にアクションが凄い、アクションが凄いと毎回言い続けてる気がするが、だってそうなのだからしょうがない。
空へ繰り出し、世界を股にかけ、クライマックスは怪獣映画か!?(笑)
普通だったら100回は死んでそうな、あり得ないくらいの超絶アクションの連発!
加えて、ユーモアあり、セクシーあり、ドミニクとレティのホットなラブストーリーや“家族”の絆も。
4作目でシリーズを立て直してくれたジャスティン・リンに代わって、“ホラー・マスター”ジェームズ・ワンにバトンタッチ。これが初アクションである事を感じさせない見事なハイテンション演出。
回を重ねる度に成績が上がり、これだけ破天荒ながらも批評も良好。類を見ない人気シリーズ。
勿論まだまだ続いて欲しいが、映画の中でも外でも友が一人一人居なくなり、続行は難しい気もする。
寂しいが、これが有終の美であっても不満は無い。
そう思わせてくれるほどの面白さ!
最後にもう一度…
ポール、さよなら。ありがとう。