「笑えない映画。」さよなら、人類 bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えない映画。
オフビート感覚に満ちていて、カウリスマキの映画にも似ています。ストーリーはよく判らないのですが、スウェーデンの近代史、現代史を織り交ぜているような描写もありました。笑いを誘うような描写もあるのですが、何故か私は全く笑えませんでした。北欧のうらぶれた街を舞台に展開されるこの映画には最初から最後まで生気が感じられませんでした。隙間風が絶えず吹いているのです。判らない映画には二通りあります。判らないけど、もう一度、観てみたいと思わせる映画、判らないけど、もう二度と観ないであろう映画。この映画は私にとって、間違いなく後者に属している映画です。ベネチアで金獅子賞を獲った映画なのだから、なんらかの収穫があるであろう、と思い、上映に臨んだのですが、結局、何も残りませんでした。気になる方は早めにご覧になった方が良いと思います。早めに打ち切りになる可能性大、です。
恵比寿までの往復、全く、骨折り損でした。
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