プリデスティネーションのレビュー・感想・評価
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高品質なタイム・パラドックスSF
イーサン・ホーク主演のSFタイム・パラドックスです。
1970年のバーで働く主人公は実はある爆弾犯を追い、事件を未然に防ぐ時空警察官でした。
そのバーに一人の男が入店し、主人公に自分の人生を語り始める。
ここから幕を開け、入店してきた男の壮絶な人生が前半で描かれます。この男はある事情で性転換をした人間だったのです。かなり複雑な役どころですね。
後半は主人公が時空をまたいであるものを追っていくのですが、本作は予備知識無しの方が楽しめるので、ここら辺で内容に触れるのはやめておきます。タイム・パラドックス物は時間軸を交差させ、それを最後に繋ぎあわせるのが本当に大変そうです。
本作を観ていればなおさらそう思います。多少の矛盾が生じますが、それについて考える余地もなく、ストーリーが展開されていくので、気にならなくなります。
本作では、冒頭などで疑問に思っていたものが、ラストに近づくにつれ、細かな伏線と共に明らかになります。台詞の中にもかなり後半に繋がったりする重要な箇所もあるので、なかなか集中していないと置いて行かれます。そのためボケッと観るときには適していませんが、なかなかのハイクオリティな完成度にニンマリできます。しかし、複雑な構成の作品なので、一回観ただけでは理解に苦しむと思います。そのため二回、三回と繰り返し観たくなります。そうすると、分からなかったシーンも分かるようになってくるので、そのような鑑賞の仕方がオススメです。
うーん…時間軸を考えてしまう
スピエリッグ兄弟
SFのようでサスペンスのようで
グチャグチャに絡まった一本の線
かなり面白い
終わったあと、すぐに2回目を観たくなる
意外なことに半分会話劇、SFなのにノワールが匂い立つ耽美的な作品
爆弾魔による無差別テロに街中が怯えている1970年のNY。場末のバーに現れたくたびれた風情の男がバーテンダーに「どうせ信じてくれないだろうが・・・」と奇妙で残酷な自身の人生を語り始める。自分をこんな目に遭わせた男を殺してやりたいと呟く男にバーテンダーは「その男を目の前に差し出したら躊躇いなく殺せるか?」とある提案を持ちかける。
派手な場面は一切なく、90分強の短い尺のほぼ半分が男とバーテンダーの会話。しかしその会話の中に散りばめられた伏線を猛烈な速度で回収した末に辿り着くセンスオブワンダーは『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語』のそれに通底する絶望的な悲哀に満ちている。スピエリッグ監督の前作『デイブレイカー』と同じく喫煙シーンがやたらと耽美的なところも印象的で、SF映画なのに濃厚なノワールが匂い立つ深い余韻が残る作品になっています。
良い意味で裏切られた作品でした(^ ^)
評価が高いのがわかりません。。。
凄い、という言葉しか出てこない。
凄い。凄い、という言葉しか出てこない。
鑑賞後はずっと震えが止まらなかったです。凄いもんを観てしまった、魅せられてしまった、という興奮でずっと震えてました。それでも震えてばっかじゃいられないんで、なんとか気分を落ちつけようと行きつけのバーに行き、ビールで喉を潤した辺りからやっと震えが止まったぐらいで。いやぁ凄いですよ。まじで。凄い。何回も言いますが、凄い。
で、これね、レビューというか、感想と言うか、何も言えないのです。何かちょいとぽろりワードを出そうもんなら、それがネタバレに繋がる恐れがあるので。だから今、非常に困っております。どうしようかと、何を書こうかと。
一応、SF映画で「タイムトラベル」「タイム・パラドックス」がテーマと公式の方でも謳っているので、まあそういう映画なんですけども。これに近いので『LOOPER/ルーパー』という映画がありまして、あれもタイムトラベルを扱った作品で、自分、あれに関して「タイムトラベルモノのひとつの到達点」と評したんですけど、それは間違ってはいないのですけど、ただ、このプリデスティネーションはあれを遥かに凌いでいます。まぎれもない頂点です。
これから観られる方にはそっから先、一切の情報をシャットアウトしてもらいたい。予備知識を耳に入れないでもらいたい。関連情報やらをネットで拾い読みしないでもらいたい。まっさらな状態で鑑賞して頂きたい(公式HPのストーリー解説はかなり核心に触れているので、観るなら鑑賞後を強くオススメします)。
まっさらで。絶対にまっさらで。
必ず、期待以上の興奮が待っていますから。約束します。
えー、以上です。
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