「素敵ではないがどこか好きになるラブストーリー」ピース オブ ケイク SAMURAI JAPANさんの映画レビュー(感想・評価)
素敵ではないがどこか好きになるラブストーリー
「アイネクライネナハトムジーク」「空に住む」「あやしい彼女」「私に運命の恋なんてありないと思ってた」など多部未華子さんに最近ハマっており、この映画を鑑賞しました。
キャストの豪華さに驚きました。多部未華子さん、綾野剛さん、菅田将暉さん、松坂桃李さん、中村倫也さんに木村 文乃さん。これは豪華すぎます。このメンツが一つの映画に出ているという時点で見る価値はあると思います。
特に作中では初手に松坂桃李さんに驚きました。俳優業では「新聞記者」「蜜蜂と遠雷」声優では「ハローワールド」など得意のイケボと甘いマスクで世の女性を虜にしてきた松坂さんがまさかのオカマ役。ド肝抜かれましたよ。人によってとらえ方は違い「松坂さんのオカマ役がいいスパイスになってた」などのレビューもありましたが自分的には別の俳優さんをキャスティングしたほうがいいと思いました。
もちろん今の映画、ドラマ業界の先頭に立っているような俳優さんなので演技に文句はありませんがシンプルにイケボとイケメンというイメージが自分の中には大きくあったのであまり…と感じました。
多部未華子さんのファンからするといろんな人と「キスシーンはともかくラブシーンをたくさん撮ったりとこの映画にたいしてあまりいい印象はない」というレビューを見ましたがこれには少し納得です。多部未華子さん結構 露出するんですね。ラブシーンの生々しさはすごかったです。ですが、最近阿部美香子さんにハマっている身としてもあまり見ていて気持ちの良いものではありませんでした。
先ほども話したラブシーンについてですが作中に多くありました。10分の1はキスシーンではないかというくらいキスシーンも多くありました。この作品は12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要であるという[PG12指定]ですがこの作品でこのラブシーンのクオリティ、そしてラブシーンの多さからするとせめてR15、理想はR18でないでしょうか。この映画は子供に見せるべきではないと思いました。
ストーリーとして終わり方はハッピーエンドでした。このストーリーでバッドエンドだったら相当後味が悪いでしょう…。終わりよければすべて良しとはこのことでしょうか。あまりいい印象を持てないシーンもありましたがなぜか「面白かった」と感じました。