「小栗作品初体験」FOUJITA 空猫さんの映画レビュー(感想・評価)
小栗作品初体験
芸術作品をしっかりみた感じです。
美術館で集中して作品を追っていくと、どっと疲れて意識が飛んでいくことが私にはあるのですが、そんな感じでして、2時間は長かったです。否、この作品を2時間集中してみるのには体力が必要です。
藤田嗣治のミュージカルや特集番組を見てからの鑑賞だったので、それらが流れの理解を助けてくれました。事前の彼に関する情報がなければ壁はもっと高くなっていたかも。
彼が日仏を渡るそれぞれのタイミングの事情を割愛しているので、本作が描きたいのは彼の生涯でないということは伝わってくるのだけど、さすれば、の先は難しいですね。とても個人趣味のような気もします。
画作りに関しては大変興味深く見ました。どっしり。
意図的なのかなんなのか、フジタ演じるオダギリジョーに実在感がなくて、藤田嗣治を見ているという感覚にはなれなかったし、オダギリジョーのフジタが印象的という感じでもなかった。なんだかフジタとオダギリジョーが乖離しているような感覚。これが意図したもので映画のテーマです!というならなるほどーですが、そうでなければ、うーん。
キツネはどうなんですかね、もっと画に合わせることは出来なかったですかね。いきなり星の王子さまかよと突っ込んでしまいました。あのシーンは、軽すぎてせっかくの雰囲気を壊したかなー。などといろいろ。
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