世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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泣ける泣ける
原作は読んでいませんが、
予告を見て気になったので。
2時間弱の間に、何回泣いたことか…
自分を取り巻く物全ての物には、
思い出が詰まっていて、なくしちゃいけない。
物がなくなることは、自分を失うこととイコールなんだと思いました。
「失ってから気づく大切さ。」とよく言いますが、
まさにそうだと改めて感じました。
もの、人、時間、1つ1つを大切にしていかなきゃなぁ…。
見ていると、自分にとって大切な人の顔がたくさん浮かんできました。
でも自分が明日死ぬとわかったら、1番に家族の顔が浮かぶのだろうな。。
死を題材にしていますが、周りの人や物の大切さに気付ける、暖かい作品です。おすすめ★
※佐藤健さんは、「ぼく」役が多いなあ(笑)
かけがえのないもの
期待しすぎた
期待しすぎたです。最後のオチが全てをダメにしちゃいましたね。あと小林武史の音楽が珍しくダメでした。オチがもう一人の自分とか、妄想とか洋画の失敗作の部分を持っちゃった邦画になっちゃいましたね。でもスッキリ終わったので星4
1つの人生を物語る映画!
久々にいい映画
原作を裏切る事なく、素晴らしい脚本 函館や、アルゼンチンの風景も、...
雑味が少ない真正面から観れる映画。
まずこの映画の良いところだと思うのが
「何かを失う事で手に入れた1日」に対して主人公の僕の周り以外の描写が殆どない所。
もちろん世界から1日の代償の物が無くなる描写があるんだけど
それに対して「この世界は〇〇が無くなったけど その代わりにどうなっているのか?」とかは一切描かれない
あくまで失ったのは僕であったという所が強調されていて
世界から〇〇が消えたから僕は大切な物を失って〇〇があった世界が自分にとってどうだったかを感じる事が出来る
そのプロセスに邪魔な情報が無い事がものすごく観やすくて良かった。
あとは舞台やロケーションも綺麗な画に拘っており
あまり情報を詰め込ませて無い分 綺麗な背景のシーンを素直に楽しむ事が出来たと思う。
この映画 佐藤健さんの演技も素晴らしく
1人二役な配役で 自分との掛け合いのシーンが多めなんだけど テンションは勿論の事
声の質から使い分けられてる感じがして
目を瞑って声だけでも どっちがどっちかを聞き分けられる気がします。
タイトルなし(ネタバレ)
死がテーマになる話はありふれていて、単に同情を誘う話ならどうしようかと思ってたけど、いい意味で裏切られました。
モノを通じて、その良さや思い出を共有した、恋人や友達、家族との間に、築かれた絆やかけがえのない宝物に気が付いていく主人公。
「自分」という存在は、人と人との関係性の中で生まれる。
なんでもない日々の中に、尊い時間がある。
主人公が残された時間の中で辿っていく過程を見ながら、私自身のことを見つめる時間となりました。
印象深かったのは、イグアスの滝の前で宮崎あおいさんが叫ぶシーン。
轟音で流れ落ちる水、この壮大な自然を目の前にしたら、「人間1人が死んだところで世界は何も変わることなく回り続けていく。じゃぁなんで人間は生きていくの?」そう感じさせられずにはいられない、そんな情景描写が素晴らしかったと思います。
久しぶりに泣けた~
う〜ん、微妙かな⁈
世界に溢れる愛のはなし
試写会で観てきた。
まず、映像がとても綺麗
映画の世界観にぴったりな映像美だった
そして監督が数多くのCMを手がけ、最近「ジャッジ!」から長編映画のメガホンを取っている永井聡さんという事が、視聴後分かりびっくり。
前作とまるでジャンルが違う。
そして感心したのが、映画の中で人物の名前が殆ど出てこない。
なのに、違和感なく入り込める。
たぶん主人公を包む愛の話であるこの映画に、名前は大事なことじゃなかったのかな、と。
ファンタジーかな?と思いきや現実の話で、現実の話というか自分の話で。
家族がいなくなること、
恋人との記憶が無くなること、
親友が消えてしまうこと。
愛する人が消えることは、
誰にでも悲しいし、
その感情はきっと誰にでも当てはまる。
だから観ている人達自身の話でもあるんじゃないかなぁと、思う。
佐藤健が1人二役、と言っている人もいるけど私はそうは思わない。
二役じゃなくて一役だ。
ラスト、悪魔にむかって主人公が言うセリフがある。
このひと言で、そう思った。
ここがちょっとネタバレかな?
まぁ、感じ方は人それぞれだけど。
おそらく洋画ではこんな映画はそう無くて。
日本映画らしい、日本人にのみ通じる繊細な映画です。
でも伝わるメッセージは大きい。
猫が愛おしかった。
生きている自分の周りにいる家族、友人、大切な人が愛おしかった。
消えていくものはすべて大切なもの
北海道の田舎町で暮らす郵便配達員のボク(佐藤健)。
母(原田美枝子)を亡くし、時計店を営む父(奥田瑛二)とは母の死以来疎遠。
大学時代からの友人ツタヤ(本名タツヤ、濱田岳扮演)とはいまも交流があるが、映画館に勤める恋人(宮崎あおい)とは、いつしか疎遠になってしまった。
そんなボクはある日、悪性脳腫瘍で余命幾ばくもないことを医者から告げられたが、その夜、ボクそっくりの悪魔が現われて、「1日にひとつ、世界から何かを消す代わりに、君の命を1日伸ばしてやる」と告げられる・・・というハナシ。
ゲーテが描くメフィストフェレスのハナシに似ているなぁ、というのが観る前の予感。
観ている最中は、「あれ、これはキャプラの『素晴らしき哉、人生!』の逆バージョンかしら」と思っていました。
まぁ、どちらにも似ている。
元来、この手の寓話は似ていても仕方がないので、そんなことはどうでもよろしい。
ようは語り口なんだけれど・・・
どうも、しっくりこない。
というのも、消されるもの(悪魔が選ぶんだけれど)が、ケータイ電話、映画、時計、そして猫と、端からボクにとっては重要な思い出に繋がるものばかり。
はじめから、重要なものを消しては、ハナシの底が浅くなってしまう。
「ま、これぐらいならいいか」的なものから消して、そんな軽く思っていたものが積もり積もっていくと、実は重要だった、てな語り口が定石だと思うんだけれど。
りゃんひさだったら、彼女との思い出に係わるケータイ電話が消えちゃった時点で「ごめん、もういいわ。そんなにつらい思いするなんて、オレ・・・」って思っちゃう。
ここで「ごめん」っていっちゃうと映画は1時間もしないうちに終わっちゃうんだけど、そうなるとロッド・サーリングの『ミステリー・ゾーン』になってしまう(ありゃ、前回『追憶の森』でもロッド・サーリングを思い出したぞ)。
というわけで、ちょっと底が浅いような気がして、感銘は薄し。
とはいえ、ロケーションがいい。
北海道の函館・小樽のくすんだようなモノトーン気味の街並みと、南米のカラフルな街並み。
それに世界の瀑布イグアスの滝の迫力。
ハナシはともかく、映像が心に沁みる。
ちなみに登場する「ミナト座」なる映画館は、函館十字街の「はこだて工芸舎」の建物を使用したもののようです。
感動的!
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