世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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泣ける泣ける
原作は読んでいませんが、 予告を見て気になったので。 2時間弱の間に、何回泣いたことか… 自分を取り巻く物全ての物には、 思い出が詰まっていて、なくしちゃいけない。 物がなくなることは、自分を失うこととイコールなんだと思いました。 「失ってから気づく大切さ。」とよく言いますが、 まさにそうだと改めて感じました。 もの、人、時間、1つ1つを大切にしていかなきゃなぁ…。 見ていると、自分にとって大切な人の顔がたくさん浮かんできました。 でも自分が明日死ぬとわかったら、1番に家族の顔が浮かぶのだろうな。。 死を題材にしていますが、周りの人や物の大切さに気付ける、暖かい作品です。おすすめ★ ※佐藤健さんは、「ぼく」役が多いなあ(笑)
かけがえのないもの
演技すごかった シナリオも良かった すべてが良かった まず演技においてはキャスティングも良かったし佐藤健の一人二役、両親役の人、濱田岳と演技が良かった。一番グッときたのは宮崎あおいの滝の前のシーン。 泣いた シナリオもセリフも良かった。岡田惠和が脚本である。良かった。特に途中の途中の演出が。 すべてよかった。 後半は涙すごくて目をこすりすぎてコンタクト取れた。 以上これは是非劇場で見て泣きましょう! その時はタオル必須です!
期待しすぎた
期待しすぎたです。最後のオチが全てをダメにしちゃいましたね。あと小林武史の音楽が珍しくダメでした。オチがもう一人の自分とか、妄想とか洋画の失敗作の部分を持っちゃった邦画になっちゃいましたね。でもスッキリ終わったので星4
1つの人生を物語る映画!
背景画と場面での心情の移り変わりがすごくリアリティーの高いものでした。 消えてからわかるそのモノへの愛や儚さ、そして美しさがあった。 その時は当たり前だったものがいきなり消えてしまいました。それはなくなってからわかる愛や悲しみがありました。そんな風にこの映画も、当たり前にあるモノが突然消え、そしてそれへの思いを綴られた作品だと思います!とても潤っとくる映画です。自然と涙が溢れてきました。
久々にいい映画
原作のモチーフを生かしながら、映画独自の脚色は見事で原作を上回っていた。レトロ感溢れる世界観も懐かしく心地よかった。主演の佐藤健もよくやっていたが、周りを固める助演陣が素晴らしかった。ストーリーは悲しい話のはずなのに生を全うした主人公の満足感が清々しかった。最近は漫画を安っぽく映画した作品の多い日本映画は少々食傷気味だったが、久々に小説原作のいい映画を見たという感じだ。64は前後編でやっておりNHKでもう映像化してしまっているので見る気が起こらないが、どちらがいい出来だったのだろうか、ちょっと気になる。
原作を裏切る事なく、素晴らしい脚本 函館や、アルゼンチンの風景も、...
原作を裏切る事なく、素晴らしい脚本 函館や、アルゼンチンの風景も、登場人物のひとつになっているよう 死の宣告を受けた主人公が、一日の命と引き換えに、ひとつの物=大切な思い出を失くして、人生を振り返る 生きる事の大切さを改めて実感させられる映画 佐藤健、宮﨑あおいはもちろん、脇を固める役者陣も素晴らしい 特に、滝をバックに宮﨑あおいがスクリーンいっぱいに映し出されるシーンは、映画館でしか味わえない感動 ただ、予告編で、泣けましたというコメントの嵐は、やめたほうが良かった
雑味が少ない真正面から観れる映画。
まずこの映画の良いところだと思うのが 「何かを失う事で手に入れた1日」に対して主人公の僕の周り以外の描写が殆どない所。 もちろん世界から1日の代償の物が無くなる描写があるんだけど それに対して「この世界は〇〇が無くなったけど その代わりにどうなっているのか?」とかは一切描かれない あくまで失ったのは僕であったという所が強調されていて 世界から〇〇が消えたから僕は大切な物を失って〇〇があった世界が自分にとってどうだったかを感じる事が出来る そのプロセスに邪魔な情報が無い事がものすごく観やすくて良かった。 あとは舞台やロケーションも綺麗な画に拘っており あまり情報を詰め込ませて無い分 綺麗な背景のシーンを素直に楽しむ事が出来たと思う。 この映画 佐藤健さんの演技も素晴らしく 1人二役な配役で 自分との掛け合いのシーンが多めなんだけど テンションは勿論の事 声の質から使い分けられてる感じがして 目を瞑って声だけでも どっちがどっちかを聞き分けられる気がします。
死がテーマになる話はありふれていて、単に同情を誘う話ならどうしよう...
死がテーマになる話はありふれていて、単に同情を誘う話ならどうしようかと思ってたけど、いい意味で裏切られました。
モノを通じて、その良さや思い出を共有した、恋人や友達、家族との間に、築かれた絆やかけがえのない宝物に気が付いていく主人公。
「自分」という存在は、人と人との関係性の中で生まれる。
なんでもない日々の中に、尊い時間がある。
主人公が残された時間の中で辿っていく過程を見ながら、私自身のことを見つめる時間となりました。
印象深かったのは、イグアスの滝の前で宮崎あおいさんが叫ぶシーン。
轟音で流れ落ちる水、この壮大な自然を目の前にしたら、「人間1人が死んだところで世界は何も変わることなく回り続けていく。じゃぁなんで人間は生きていくの?」そう感じさせられずにはいられない、そんな情景描写が素晴らしかったと思います。
久しぶりに泣けた~
思っていたより物語が深くその物語の中に入り込んでしまってとても感動しました。 この映画で知ることができたのは命の大切さやなにかを失った時人間が何を思うのかなどをとても詳しく知ることができ生きているとゆうことがどうゆうことなのかをあらためて教えてくれる映画でした。映画をみているときずーっと涙がとまりませんでした。 とても良かったです。是非皆さんも劇場でご覧になってください。
う〜ん、微妙かな⁈
原作を読んで、映像化するとどんな感じだろうって期待して観ました。 悪くはないし色々と考えさせられる映画ですが… 賛否両論ありそうですね。ひとつ言えるのは、宣伝ですごく泣けるっていうのは逆効果かな⁈って感じました。 でも佐藤健、宮崎あおいの演技力はさすがです。濱田岳もいい味出してました。
世界に溢れる愛のはなし
試写会で観てきた。
まず、映像がとても綺麗
映画の世界観にぴったりな映像美だった
そして監督が数多くのCMを手がけ、最近「ジャッジ!」から長編映画のメガホンを取っている永井聡さんという事が、視聴後分かりびっくり。
前作とまるでジャンルが違う。
そして感心したのが、映画の中で人物の名前が殆ど出てこない。
なのに、違和感なく入り込める。
たぶん主人公を包む愛の話であるこの映画に、名前は大事なことじゃなかったのかな、と。
ファンタジーかな?と思いきや現実の話で、現実の話というか自分の話で。
家族がいなくなること、
恋人との記憶が無くなること、
親友が消えてしまうこと。
愛する人が消えることは、
誰にでも悲しいし、
その感情はきっと誰にでも当てはまる。
だから観ている人達自身の話でもあるんじゃないかなぁと、思う。
佐藤健が1人二役、と言っている人もいるけど私はそうは思わない。
二役じゃなくて一役だ。
ラスト、悪魔にむかって主人公が言うセリフがある。
このひと言で、そう思った。
ここがちょっとネタバレかな?
まぁ、感じ方は人それぞれだけど。
おそらく洋画ではこんな映画はそう無くて。
日本映画らしい、日本人にのみ通じる繊細な映画です。
でも伝わるメッセージは大きい。
猫が愛おしかった。
生きている自分の周りにいる家族、友人、大切な人が愛おしかった。
消えていくものはすべて大切なもの
北海道の田舎町で暮らす郵便配達員のボク(佐藤健)。 母(原田美枝子)を亡くし、時計店を営む父(奥田瑛二)とは母の死以来疎遠。 大学時代からの友人ツタヤ(本名タツヤ、濱田岳扮演)とはいまも交流があるが、映画館に勤める恋人(宮崎あおい)とは、いつしか疎遠になってしまった。 そんなボクはある日、悪性脳腫瘍で余命幾ばくもないことを医者から告げられたが、その夜、ボクそっくりの悪魔が現われて、「1日にひとつ、世界から何かを消す代わりに、君の命を1日伸ばしてやる」と告げられる・・・というハナシ。 ゲーテが描くメフィストフェレスのハナシに似ているなぁ、というのが観る前の予感。 観ている最中は、「あれ、これはキャプラの『素晴らしき哉、人生!』の逆バージョンかしら」と思っていました。 まぁ、どちらにも似ている。 元来、この手の寓話は似ていても仕方がないので、そんなことはどうでもよろしい。 ようは語り口なんだけれど・・・ どうも、しっくりこない。 というのも、消されるもの(悪魔が選ぶんだけれど)が、ケータイ電話、映画、時計、そして猫と、端からボクにとっては重要な思い出に繋がるものばかり。 はじめから、重要なものを消しては、ハナシの底が浅くなってしまう。 「ま、これぐらいならいいか」的なものから消して、そんな軽く思っていたものが積もり積もっていくと、実は重要だった、てな語り口が定石だと思うんだけれど。 りゃんひさだったら、彼女との思い出に係わるケータイ電話が消えちゃった時点で「ごめん、もういいわ。そんなにつらい思いするなんて、オレ・・・」って思っちゃう。 ここで「ごめん」っていっちゃうと映画は1時間もしないうちに終わっちゃうんだけど、そうなるとロッド・サーリングの『ミステリー・ゾーン』になってしまう(ありゃ、前回『追憶の森』でもロッド・サーリングを思い出したぞ)。 というわけで、ちょっと底が浅いような気がして、感銘は薄し。 とはいえ、ロケーションがいい。 北海道の函館・小樽のくすんだようなモノトーン気味の街並みと、南米のカラフルな街並み。 それに世界の瀑布イグアスの滝の迫力。 ハナシはともかく、映像が心に沁みる。 ちなみに登場する「ミナト座」なる映画館は、函館十字街の「はこだて工芸舎」の建物を使用したもののようです。
感動的!
本日、試写会に行って一足先に見てきました! 原作を読まず、正直あまり期待しておりませんでしたが、とても面白かったです。 もちろんこの映画は感動的な映画で、とても泣けました。 また、キャストも豪華でした。原田美枝子さんや奥田瑛二さんの演技には圧巻です! 濱田岳さんの演技にも泣けます。また、佐藤健さんは一人二役でとても演技はうまいです。 見て損はないですよ!
泣いているのは佐藤健ファンかな…
泣いている人もいたけど、全く泣けないよ。 猫が可哀想な訳でもない。 キャストにお金をかけてなさそう。 猫ブームだからこの題名? テーマが浅い。 すみません。おすすめしません。
表現されず気づかれにくいけれど、確かに深く静かに存在する愛があると...
表現されず気づかれにくいけれど、確かに深く静かに存在する愛があるということを感じる映画。失われていく物の表現がいい。佐藤健さんの俳優としての魅力もあらためて感じる映画。私も映画好きでよかった。
生を感じさせてくれる一瞬一瞬がとても愛おしく大切なものに見えてくる作品でした。
本作は、世界から猫が消えるというSF映画ではありませんでした。不治の病を宣告された主人公が、自らがいかに愛されてきたか、世界はどんなに愛で満たされているのかということを、自分の大切なものが奪われるという体験を通じて悟っていくというヒューマンストリーです。
『世界から自分が消えたなら、
世界は何も変わらずに、
いつもと同じような明日を
迎えているのだろうか』
…という問いかけから始まる本作は、自らの存在理由を求めて、何度も過去の記憶を辿っていきます。主人公にとって、猫より世界から消えて悲しかった存在が母親でした。どんなものよりも母親を失ったことが、辛かったことだろうと思います。 失って初めて気がつく大切なものが、親の愛ではないでしょうか。主人公も自らの死を覚悟したとき、少しずつ忘れていた母の思い出が蘇っていきます。
極めつけは、死んだ母から、現在の自分に宛に手紙が届くこと。
その中で、自分が産んだ息子の優れいているところを褒め称え、生まれてきてくれたことを感謝するメッセージが残されていたのです。なんて愛情を感じさせる手紙なんでしょう。思わず涙が溢れてきました。
たとえ世界から自分が消えたとしても。この愛された歴史は消しようがないものと主人公は悟り、たとえちっぽけな自分でも、存在したことにありがとうって言ってもらえる人がいたことに歓びを感じるのでした。
いま孤独感で悩んでいる方に、あなたはひとりで生きてきたわけではないよということを、優しく語りかけてくれる作品だと思います。
原作と違う点は、「僕」に死を告げに来る「悪魔」を女性キャラではなく、主人公の「僕」とうりふたつの一人二役にしたことです。悪魔はあくまで自分の分身なのだとすぐ観客に伝わるようにしたことで、本作の「自分探し」というテーマがより一層はっきりしたと思います。
また「悪魔」が主人公の1日分の命と引き替えに奪っていく、「僕」の大切なものが、携帯電話・映画・猫の3つを終点的に描くことで、失って初めて気がつくインパクトがより鮮明になったと思います。
それぞれのアイテムには、それぞれ失いたくない思い出が宿っていたのでした。
まず携帯電話がなくなることで、電話がきっかけで始まった彼女との出会いそのものがなくなってしまったのです。そして次の日、今度は映画がなくなって、映画がきっかけで不二の友となった親友も失ってしまいます。「悪魔」は、単にモノを消すだけでなく、主人公の大切にしている思いでや人間関係まで奪っていくのでした。
さらに、次の日はいよいよ世界から猫を消そうとします。けれども「僕」にとって、母が遺してくれた猫のキャベツは、母の思い出そのものであり、かけがえのない存在だったのです。その猫までも失ってしまうと覚悟したとき、キャベツは突然消えてしまいます。雨の中必至にキャベツを探す「僕」。このシーンまでにいやというほど、キャベツと母との楽しかった想い出がリピートされていたので、主人公の喪失感に思わず感情移入して、泣けてきました。
結局キャベツは見つかったものの、「僕」はキャベツの失踪を通じて、失うことの大きさをまざまざと実感するのでした。
「悪魔」が初めて来た月曜日から、ちょうど7日目の朝。「僕」は「悪魔」にある決意を告げて、心からありがとうと感謝するのでした。この7日間というのは原作に依れば、聖書にある神がこの世界をお作りなった時間のことだということでした。
主人公はどんな決意をし、なぜ大切なものを奪っていった「悪魔」に感謝したのか、ぜひあなたも劇場で、猫が消える真実を目撃して、涙してください。
それにしても、見終わったとき人生がとても愛おしく思えました。その訳は、アルゼンチンでの恋人との回想シーンで強く感じたことです。世界を旅する友人と再会したのもつかの間、別れたあとすぐ、友人は事故死してしまうのです。それを受けて恋人は、滝に向かって何度も「生きてやる」と絶叫します。つまり世界の一寸先は闇であり、無常に溢れているけれど、無ではないということ。刻々と出会う人との一期一会は、刹那くとも生きていることを感じさせてくれるのですね、孤独なままでは味わえません。生を感じさせてくれる一瞬一瞬がとても愛おしく大切なものに見えてくる作品でした。
さて、出演者の演技のなかでも、佐藤健の「僕」と「悪魔」の全く違ったキャラの二役を見事にこなしたことを讃えたいと思います。素晴らしい演技力です。加えて、わずか30歳で余命宣告を受けた主人公の表情を押さえた演技で見事に表現していました。死を前にして喜怒哀楽を爆発させるよりも、どう納得するのか自分の内面に心を向けていく演技のほうが、見る側も感情移入しやすくなると思います。静かに貯めに貯めた感情を、最後に涙となって語られると、こちらもぐっとくるわけですね。
最後に本作の大きなみどころのひとつとして、絵画のように美しいロケーション映像の数々をあげたいと思います。
函館・小樽の静謐な美しさと、アルゼンチン・ブラジルの情熱的でカラフルな街並みとのコントラストの対比が素晴らしい!なかでも世界遺産「イグアスの滝」でのシーンはまさに圧巻の迫力です。
監督は、『サントリーBOSSゼロの頂点』など数々のCMで広告賞を受賞し、映画デビュー作『ジャッジ!』が高い評価を得た映像界の鬼才・永井聡。
永井監督ならではの、いかにも世界から猫が消えてなくなってしまいそうな、ちょっぴし神秘的な映像でした。世界から映画が消えてしまわないうちに、お早めにご鑑賞ください。
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