「平成生まれの終活映画」世界から猫が消えたなら かまいたちさんの映画レビュー(感想・評価)
平成生まれの終活映画
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音楽は使い方が違うと思うし、構成は分かりにくい。評価が割れるのは見てよくわかりました。
それでも、平成の地方都市のあるタイプの青年がリアルに存在していて、とても魅力的。
一人っ子で母親思いで、友人と自分の部屋で趣味の映画について語り明かしたりしないし、一度付き合った女性を俺の女なんて思わない先行世代にはない距離感を持っている青年が、上手く描かれている。青年の実家と旅館のセットの生々しさにはハッとした。
佐藤健は平成生まれ。テロ、震災を経験した世代であり、現在50代であろう親世代よりも死について考える機会は自然と多くなる。そんなことを平成生まれの子供たちを持つ親としてふと考えさせられる映画でした。
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