攻殻機動隊 新劇場版のレビュー・感想・評価
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あっという間の二時間
7時間もののドラマのクライマックス2時間です。それまでの5時間をみっちり見ていれば、伏線をバンバン回収するのでそりゃ面白いですよ。単体の映画として見ると、アクションや映像が凄いのでそこそこ楽しめるけどそんなには楽しめないと思う。難点は二点。最後のシーンは個別の11人をみないと分からないことと、最初のシーンが古い映像であることを表すためにヒスノイズを入れているのだが、これが不愉快な音になっていること。他は満点で良いと思う。あと、坂本真綾さんはよく頑張った。田中敦子さんが若いときはこんな声かなと思えるよう、会話のリズムを相当勉強しないと出来なかったと思う。
新たな攻殻の幕開け
攻殻機動隊の新シリーズ劇場版
当初はSACから声優も変わったということで抵抗を覚え見てませんでした。
でも偶然CS放送で1作目を見て、これは面白いと思いそこから一気にレンタルで見てそのあと3作目、4作目は劇場鑑賞。
そしてやって来ました新劇場版!
今までの4作を通して生まれた謎と集めた仲間が素子という人間を軸に絡み合う展開はとてもスリルと興奮があって楽しめました。ここで特に9課が一つになる過程でのそれぞれの掛け合いや行動は、違うシリーズでは完成された形でしか描かれていなかったチームとしての9課のバックボーンを補ってくれてとても新鮮だった。
また電脳と義体のビジネスとしての弊害が述べられたのも今までにない挑戦だが、そこに企業が介在する限り必ず生まれる利益追求と切り捨てられる存在はある訳で、逆に何故いままで取り上げられなかったのかが不思議なぐらいマッチしていた。
他にもロジコマのシリーズ通しての成長や、今まで以上に9課の人員それぞれに見せ場が用意されている点、所々に見られる前シリーズへのオマージュなど、攻殻機動隊として見たかったものがキチンと見られた劇場版だったように思う。
特に最後のシーンとエピローグにかけての素子の描写はニヤリとせざるを得ない笑
ただ、幾つか制作側としてやりたい事は分かるのだが作品の背景として説明不足な点も見られて、そう言った意味でこれまでのシリーズのような敵というか相手側の心理描写なども細かく描いて欲しかった。
これがこれまでの攻殻機動隊にあって、今作には欠けていた点だろう。
まあ、これで今シリーズも一段落したわけだが、今回のおかげで攻殻機動隊の世界はまだ拡がる余地があることが証明されたと思うので、ぜひ今後の展開も期待していきたい。
アクのないスッキリした攻殻
テレビ版ARISEで予習しての観劇
これまでの映像化攻殻機動隊のテーマである、自分を自分たらしめているものはなにか。記憶、ゴーストとは。の様なテーマ性は少なめ。漫画原作の様にクライム物としての様相だ。
テレビ版とは画面のクオリティも磨きがかかり、素子の人形的デザインなど押井版へ意図的に繋げる演出が小気味よい。細かな画面演出にマニア心をくすぐられ、2度3度見たいと思わせられる。
ストーリーは少々複雑かつスピーディに進行するので素子たちは何を追っているのか、事件の全容を理解することがむつかしい。ARISEを予習していれば細かな語句は理解できるが正直、予習はあまりストーリー大筋とは関係がない。
この作品で初めて攻殻機動隊に触れると言う方はむしろ、押井版1作目を見た方が良い。でなければ劇中、クルツの行動、言動が理解しがたく最後はポカーンで終わるのではないだろうか。
スタンドアロンであることの強度
良く出来ている。TV版で放映されたシリーズの総括としても、作品の質としてもそれを上回っている。
この映画版の大きなテーマは攻殻機動隊の成立の物語だか、実際には、ゼロ歳児から国家と研究所に記憶も体も行動も、そして、成長の過程さえも管理されてきた草薙素子を中心としたスタンドアロンであること=単独性をいかに勝ち取るか、と言うテーマが変奏曲として描かれている。
多国籍企業が電脳経済の発展とともに益々巨大化し、国家の存立の危機の事態こそが草薙素子のチャンスである。巨大企業は、軍さえも民営化し、運営する立場となっている。劣勢状態の国家に対してチャンスを見出すのが、草薙素子率いる最高と独立したパーツたちである。戦争状態の中で、義体化を選んだものたちは、己の体の管理そのものを国家に預けたモノたちである。ほとんどのモノたちは、己の体の維持メンテさえもままならない。規格品に換装されたモノたちの運命として、古い規格となった時が人生の終わりなのである。
国際法で認められた法制度の舞台で、最優先の独立攻勢性の部隊であることを彼女たちの自由意思で選択する時スタンドアロンであることが、最も輝く瞬間である。桜の24時間監視シーンのコミカルな美しさはどうだろう。桜という古い文化コードを舞台に彼らか予算通過を待つストライキの中にこそ、クリティカルな危機をチャンスに変える彼らのスタンドアロンであることの強度が確認されているのだろう。
ARISEシリーズのまとめとなっていて、此処から起動する話で、世界...
ARISEシリーズのまとめとなっていて、此処から起動する話で、世界観が固まった感でスッキリ。様々な台詞一言に重みが有って、脚本:沖方丁の組み上げに感服。
(-_-)大ファンなんですがあえて、、、、。
劇場版という事で何年前だったか忘れましたが『イノセンス』と比べてしまいます。
『イノセンス』あまり評価は高くなかったような気がしますが人形と人間の違い、人形に無くて人間にあるもの、を深く考える事ができたような気がします。意識というのが広大なネットの世界、第3世界を自由に行き来でき、体というものが単なる殻であるという事。また、人の記憶というのがいい加減なもので簡単に置き換えられる事も感じる事が出来ました。イノセンスより前の世界を描いているので致し方ないと思いますが何か何か大きなテーマがあったかというとどうなんですかね?
人の意識を移し替えるといった映画って最近だと『チャッピー』『トライセンデンス?』があったかと思います。いずれもひねりが無く面白くなかったような気がします。ひねりがあるとしたら何でしょうかね?面白い映画の一つの条件としてこれを描いたら売れるんでしょう!
ヴィジュアルの違い
Ariseで新ヴィジュアル(パッツン髪型、首の後ろを隠さない)になった草薙素子。
新劇場版でももちろん新ビジュアルなのだがどんな意図があるのだろう??
お花見シーンや光学迷彩シーンと色々と繋がりがあり攻殻機動隊に詳しい人はより楽しめる作品
素子が押井攻殻機動隊で広大なネットに行ってしまう動機の1つが分かった気がした
アニメーションがテレビAriseより上がってるが、素子対素子のシーンはイマイチだった。
やはり、【攻殻機動隊】(笑)
OVA【ARISE】を観ていないので、流石に細かい伏線を拾えなかったのは残念。
しかし、これ単体でも充分『攻殻機動隊』の世界観は堪能できます。
本作は草薙素子の幼少時代のお話やクルツとの関係と決着。
そして、独立部隊だった彼らが如何にして公安9課【攻殻機動隊】に設立していくのかが描かれています。
各メンバーの行動(活躍)も描かれていますし、生き生きしてます^^
個人的にはフチコマ・タチコマ好きにとって何気に結構活躍してくれるロジコマちゃんはやはり好き(笑)
『攻殻機動隊』は世界観や設定、そして情報量のスゴさに魅力があります。
だから、どっか抜いちゃうと追いつくのが大変^^;
まぁ、そこがいいんですけどね。
ラストシーンは原作読んでる人なら「ああ!」って感じるでしょう。
原作できて25年ですか・・・息の長いヒット作になりましたね。士郎さんも本望でしょ。
結局、劇場版で乗れなかったのは『イノセンス』だけだったな(笑。や、バトーは好きなキャラですが)
何と、言えばよいのか。
ん~、相変わらず似たような展開をループしている様な…。停滞しかかった電脳世界を糾弾する輩を正すというより、素子の居場所探しみたいなお話ですね。映像的には、TVよりブラシュアップされていますから、良い出来です。ストーリーは、これ以上掘り下げるのは、さすがに無理が有りますな。
内容のみこめなかった。
サイボーグとかメカとか、バトルシーンとか、とにかくアニメはカッコよかった。…が、情報ネットワークのつながりと主人公たちのやり取りと、話の筋を理解することがなかなかできずテンポに追いつけず途中で理解放棄してしまいました。残念。
コーネリアスの曲が良かった
新劇場版と言うより、劇場版ARISEの名前が合っていると思います。話はちゃんと攻殻機動隊の始まりの物語になってました。個人的には、コーネリアスの音楽が作品の雰囲気を出していたと思います。押井版の川井憲治や、STAND ALONEシリーズの菅野よう子とも違い、緊張感のある曲が、作品を引き立てていました。次回作も期待しています\(^o^)/。
おもしろかった
攻殻機動隊ARISEは、2までしか観てないけど
おもしろかった。
用語とか難しくて理解出来なかったけど、それが攻殻機動隊の面白さなのかもしれない…
でも劇場版のストーリーは普通だったかなぁ…
ストーリーはよく作り込みました!感が出ていました。 もう少しシリア...
ストーリーはよく作り込みました!感が出ていました。
もう少しシリアスな展開にもできたと思うけど、攻殻機動隊の看板を付けた割には勝負に出た感じはしませんでした。
まさにアニメの劇場版。
わかりやすい展開内容で、ビジュアルもイメージを崩さず要望に応えましたというのが見て取れました。
特に印象に残ったものもありません。
とても楽しめました
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