殺人の疑惑のレビュー・感想・評価
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【”最後まで諦めない。ダブルミーニング・・。”父の声は誘拐殺人犯の声にソックリだった。今作は、最後の最後まで一捻りある鑑賞後の余韻悪きサスペンスである。】
■韓国全土を震撼させたハン・チェジン君誘拐殺人事件。公訴時効を控え、一般に公開された犯人の肉声から、ダウン(ソン・イェジン)は父・スンマン(キム・ガプス)の声に酷似している事に気付く。
ダウンは、父の過去を調べ始めると、窃盗、傷害、詐欺を犯していた事が分かる。
更に父は義弟のシム・ジュニョン(イム・ヒョンジュン)から、何故か頻繁に金をせびられており、死んだと思っていた母も末期がんに侵されていたが、生きて居たのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・まず思ったのが、実際の事件をモチーフにしているために真実味があるという事である。
・更には、ダウンからの攻めるような問いかけや、警察からの執拗な尋問にも本当に何も知りません・・、という表情で対応していたスンマンが、時効の時間を過ぎた時に見せる、嫌らしい犯罪者の顔がトンでもなく気持ちが悪いのである。キム・ガプスって初めて知った俳優なのだが、凄いな、あの豹変ぶり。
・その時に突っ込んできたハン・チェジン君の父親の車。ダウンは意識不明の重傷でスンマンは死亡するのである。天罰である。
<救いは(というか、これも捻りなのだが)、ダウンはスンマンにより新生児だった時に誘拐されたユン・ミソンという女の子だったという事かな。
そうだよなあ、あんな非道な男の子と分かったから、ダウンはショックを受けたのであって、血が繋がっていないという事が意識が戻った時に分かれば、少しは心和らぐのかなあ。それとも更にショックを受けるのかなあ。
何にしろ、鑑賞後の余韻が悪い作品でありました。>
ツッコミどころが多すぎる。短いのが救いか?
ダブル誘拐事件
1991年に韓国で実際に起きた未解決事件「イ・ヒョンホ君誘拐殺人事件」がベースになっている映画らしいです。この事件、イ・ヒョンホ君の母方の叔父が怪しく、声がそっくりだったことから重要参考人となったけれどアリバイを崩せず、事件は迷宮入りとなったとのこと。
この映画では主人公ダウンの父親が「犯人の声とそっくり」というところから疑惑が生じますが、その後の展開は実話ではないようです。
見終わったとき、意味がよくわからなくて、あわてて他の人のレビューを読んで・・・納得しました。^^;
なるほど、誘拐と誘拐を掛けて、お金のために少年を・・・ということなのですね。
キム・ガプスが見たくてこの映画にたどり着きました。
キム・ガプス、えげつない裏社会のボスとか、インテリの官人(時代劇)とか、何でもそつなくこなし、見ていて安心できます。今回も娘べったりの父親、熱演でした。ラストの高笑いして豹変するところもよかったです。
ラストは後味悪いですね。ダウンが怪我してベッドに眠っている時にやってきた二人、あれはダウンの本当の両親なのか??
イェジン様の作品、当然見るしかない。 オトンは殺人を犯したのかとい...
わりと楽しめた!
韓国三大未解決事件をモチーフにしているだけあって、事件の様子や国民の事件に対する反応はリアルだった。
良くも悪くも、素直に感情を露わにする国民性なのでこういう非道な事件の犯人に対して、容赦無く制裁しそうだし、遺族へは身内のように寄り添ってくれるんだなと。
娘のダウンがこの誘拐事件を題材にした映画を鑑賞し、肉声テープを聴いたことで疑惑が生じ出すのですが、あのしつこさ!
私なら、最初は同じように疑っても、尾行してあんなに一生懸命に働いてる父親の姿をみたら逆に罪悪感にさいなまれてもう疑うことやめちゃうかも。。
あのしつこさは記者の才能があるし、目指すだけの資質があるなと思った。
こんなことがなかったら、きっといい記者になれてただろうに…かわいそう。。
そして、父親のあの最後の演技はすごくゾッとした…
まさか『最後まで諦めるな』のあの言葉が伏線になっていたとは…
ダウンのために脅されてやってしまったという殺害理由がどういう意味なのかと思っていたが、エンドロールで分かるその真実にさらにゾッとする。
あの父親があそこまで異常にダウンに愛情を捧げていたのは、誘拐してきたからなんだなと腑に落ちた。
もともとが異常な人間=サイコパスなんだろう。
あの母親がなぜ黙っていたのか謎だけど、さっさと警察に言えばこんな悲劇は起こらなかったのに、あの旦那に何か脅されていたのか⁈
ここの関係性が謎だった。
そして、男の子の誘拐事件のきっかけを作った義弟。
この人にはなんの天罰もないのだろうか?
疑問が残るとこもあるけど、なかなか見応えのある作品だった。
韓国三大未解決事件のひとつと知られる少年誘拐殺害事件らしい
公訴の時効成立まで残り15日となった。大学院生ダウンは就職活動も忙しい身でありながら、真実を知ることが使命だと感じたのだろうか?最初は声だけがそっくりだったのに、父親に義弟シムと名乗る男が現れてから、父親の過去をも警察官志望の友人に調べるよう依頼する。そして母親は生きていた!しかもすい臓がん末期という危険な状態。シムはあきらかに金を無心しにきたわけだが、ダウンにとっては死んだと思っていた母親が生きていることで好奇心たっぷり・・・そして、父親が前科3犯だとわかり、疑いはぬぐえなくなり、直接被害者遺族の産婦人科医を訪ねる。そこからはエゴの闘い・・・
暴れまわる産婦人科医。そして父への疑念を持ちながらも無実だと主張する娘。普通なら少しは父親のことを信じてやれよ!とも感じるのだが、なんだか強情そうな娘ダウン。見ている間は、『ラブストーリー』や『私の頭の中の消しゴム』のソン・イェジンがこんなに変わったんだと驚くばかり(笑)。鼻は同じだが目がちゃうやろ!整形やな!と・・・以前の彼女の方がよかったと思うばかり。
そんな作品の結末は、声紋判定でシロとなり釈放されたスンマン。ダウンは諦めきれずに殺人事件現場へスンマンを連れ出し、時効成立を待って問いただしているところ・・・そこへ産婦人科医の車がぶつかってきて炎上という結末。さらに、ダウン自身、子供のできなかったスンマンが産婦人科から誘拐してきた子を育て上げたというもの。想像できた(笑)
主人公が一番一貫してない。
主人公に腹立つ映画にたまに当たるのだけど、
それだった。
てめぇが疑いだして、周りを犠牲にしたのに
時効間際に心変わりしてんじゃねぇよ!
とイライラした。
事件の先にあるオチも
お父さんが狂いすぎてて、
というか途中で匂わしてたというか、
言ってたので、ビックリというか納得。
内容は最初本当にあった話だと思っていたので、
良い題材だけど、演出はイマイチだなと感じてたけど、
ラスト間近でこれは本当の話じゃないと気付いて、
ツッコミどころも目に付いた。
そりゃ声紋は違うのは何とでもなるし、
お父さんの突然のキャラ変もせこく感じた。
義理の弟も、何がしたいのか良く分からない。
お金が欲しい、
それだけで20年近くだまっていたのか?
お父さんも、あの義理の弟と母親を生かしたまま
時効を迎えられると思ってたのだろうか?
主人公も結局、お父さんに愛情はあるから
捕まえられるのは嫌だけど、
真実は聞かせて欲しいってその感情は何なのか、
よく分からなかった。
90分、色々複雑そうに見えてたけど、
最初から主人公分かってたやん。
というとくにひねりのない映画でした。
引っ張る割には・・・
父親が怪しい、そう思っても普段の父は、
釣りに行くと嘘ついて生活費の為バイトしてたり、
娘には内緒で担当教授に挨拶に行ったりと、
娘の為に労を惜しまない誇らしい父親。
じゃあ変わった趣味はないかとパソコンを調べても、
ありきたりのエロ動画しかない。
いや、それだけでも親としたら見られるの嫌やけど。
ずっと引っ張られてオチへの期待は半端なくなったけど
最後は、あいつが喋るんかい!、とまあちょっとキレた。
要は期待はずれでした。
産婦人科医が出てきた時に読めてしまうかな。
でもなんで母親はあんなことになってたんでしょうね。
見てて思ったのは、
子どもとって父親は母親には勝てないんだな。
お腹痛めてないし、母乳は出ないし。
だから母親はいなかったのかな?とも思いました。
主演のソンイェジン、白夜行の人だと後で知りました。
疑心
『殺人の追憶』『あいつの声』『カエル少年失踪殺人事件』として映画化された事のある“韓国三大未解決事件”。
本作はベースは『あいつの声』と同じ“イ・ヒョンホ君誘拐殺人事件”だが、あくまでモチーフにしたフィクション。
話も事件の経緯を語るというより、人の疑心に迫る。
ある父と娘。
優秀で、記者を目指す娘。父にとってそんな娘は自慢の娘。自分の命。
娘の為に懸命に働き、男手一つで育ててくれた父。娘はそんなたっぷり愛情を注いでくれた優しい父が大好きで仕方ない。
仲睦まじく、理想的な父と娘。
巷では15年前の少年誘拐殺人事件の時効が近付き、それを題材にした映画の最後で犯人の肉声が公開される。
見た娘はある事に引っ掛かる。
父の声に似ている…?
勿論、父の事は信じている。大好きな父がそんな冷酷な殺人犯の訳がない。
しかし…。
突然押し掛けてきた素行の悪い義弟との過去のいざこざ。その時の父の見た事もない怖い顔。
母親に関する嘘。
さらに、事件と父に不審な点が…。
父は、犯人…?
一度疑ってしまったらキリが無い。
その疑いを払拭する為、自力で事件を調べ始める。
調べて、父が犯人じゃなかったら、それに越した事はない。
でも、もし犯人だったら…?
自分の大好きな父が…。
父の不審な点が全て犯人と繋がる。
子供の頃の記憶、思い出の全てが事件と…。
もう今の父を昔の父に見えない。
あんなに穏やかだった父が怪しくしか見えない。
それでもまだ心の何処かで父を信じている。
自分でも訳が分からなくなるほど、疑心に苦悩する。
巷では父が容疑者と報じられる。
被害者少年の父親の悲しみは同情するが、気狂いは見てて痛ましい。
疑心は、こんなにも人と人の人生を狂わすものか。
時効まで1時間を切り、父の声と犯人の肉声の鑑定待ち。
未解決事件をモチーフにしてるし、オチは予想出来た。
…と、思っていたら!
父親役のキム・ガプスの豹変演技に背筋が凍った。
「最後まで諦めるな」。この娘を励ますような台詞が…。
さらに、母親のある告白。もう一つの誘拐事件の真相。
戦慄の展開。天罰が下ったとは言え、後味悪い結末。
これぞ韓国サスペンス!
恐ろしいのは真実を知ることではない。信じた誰かを疑うこと。
恐ろしいのは、真実を知ることではない。
一旦信じた誰かを、疑うことだ。
と、常日頃から思っています。
本作は、まさにそんな感じなんです。
これは凄い!「殺人の追憶」「母なる証明」に匹敵するサスペンス・ミステリーかも!と思いながら観てて、なんてこと!
勿体ない!
終盤に来て、どう纏めようか分かんないや!えーーーい!て投げた感じの、コストのかかってなさが残念です。
もうちょいやりようがあったのに。と、こっちが悔しくなりました!
勿体ない!久々に、あ”-って変な声が出ました。残念。
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