「.」ザ・ゲスト 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。ホラーテイストを意識したスリラー。監督は強い女性を描くのが得意な上、意外性に満ちたストーリーが特徴で、その傾向は本作でも遺憾無く発揮されており、これ迄のフィルモグラフィとの違和感は無い。盛り上げ方が巧いが、背景等が説明不足でD.スティーヴンス演じる“デイヴィッド”は単なるモンスターとしか映らない……が、これは脚本のS.バレットと監督の意図した通りらしく、まんまと策に嵌まったと云える。ラストはソレ以上の展開が浮かばなかったからか、ブツッと終わり、やや物足りないさ感が残る。65/100点。
・アクションを撮りたかった監督が、J.カーペンターの『ハロウィン('78)』とJ.キャメロンの『ターミネーター('84)』から着想を得、S.バレットが八週間未満で書き上げた脚本を500万ドルの予算で僅か31日の撮影で作ったらしい。
・当初のプロト版は約20分程度長かったと云う。関係者を集めた試写会での反応等を元に切り捲ったシーンは“デイヴィッド”の素性を説明するシーンが殆どだったらしく、これは脚本のS.バレットと監督が曖昧にしたかった意図に即していたと云う。
・鑑賞日:2015年7月3日(金)
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