劇場公開日 2014年11月15日

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「傑作ノワール『この愛のために撃て』を韓流にアレンジしてオリジナルよりも濃厚な味わいに仕立てた傑作リメイク」ポイントブランク 標的にされた男 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0傑作ノワール『この愛のために撃て』を韓流にアレンジしてオリジナルよりも濃厚な味わいに仕立てた傑作リメイク

2015年8月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

身重の妻を持つ医師テジュンのもとに交通事故で重傷となった男ヨフンが運ばれてくる。ヨフンの腹部に銃創があることを知ったテジュンは驚愕するが手当を施して帰宅。翌朝テジュンは自宅で侵入者に殴られ気絶、その隙に妻を誘拐されてしまう。携帯の呼出音で目覚めたテジュンは「妻を取り返したければ、ヨフンを病院から連れ出せ」と命じられ、状況を全く把握できないまま病院へ戻るが・・・。
 現代ノワールの旗手、フレッド・カヴァイエ監督の傑作ノワール『この愛のために撃て』の韓流リメイク。オリジナルの設定に細かい変更を多数加えることで各キャラクターの人物像の陰影に深みが増し、オリジナルよりも更に濃厚にノワールが匂い立つ傑作に仕上がっています。演技陣も素晴らしく、特にヨフンを演じるリュ・スンリョンの緩急が切り立った熱演が凄まじい迫力。昭和の邦画に漲っていた漢気が21世紀に至っても未だぐらぐらと煮え滾っている韓流映画界の奥深さに感動しました。

よね