人生スイッチのレビュー・感想・評価
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刺激のない毎日の時に見て。ショートストーリー
6編のオムニバス
【おかえし】
指定された飛行機に乗ったファッションモデル。隣席の男性に話しかけられ、初恋の相手ガブリエル・パステルナークだと話をすると、彼を酷評したことがあると答える音楽評論家。さらに学校の教師、同級生、次々とパステルナークを知ってる乗客が名乗り出る・・・なんと彼はいままさにハイジャックしようとしていたのだ。そして飛行機は彼の両親(?)に向かって・・・
【おもてなし】
郊外のレストランのウェイトレスが客として一人でやってきた男が父を自殺に追い込んだ高利貸しだと気づく。事情を知った女主人が料理に猫いらずを混入。しかし、中々食べてくれない。そのうち男の息子がやってきて食べてしまい嘔吐し、やきもきした女主人が高利貸しを包丁でめった刺し・・・
【パンク】
山間部をドライブ中、一台のとろい車を追い越した男のアウディがパンクしてしまう。タイヤ交換中にとろい車がやってきて、車を傷めつける。まるで『激突』の顔見せバージョン!挙句の果てはフロントガラスを割り、糞尿を・・・怒ったアウディ男はそのまま追突し運転手ごと崖から突き落とし、さらに執拗に男を撥ねようとする。喧嘩もここまでくれば凄い!ついに二人とも爆発したアウディの中で死亡・・・心中と思われた(笑)
【ヒーローになるために】
爆破技師の男シモンがケーキ屋の前に停めていた車をレッカー移動させられてしまう。駐車違反の罰金をしぶり、不服申し立てもつもりで市役所のガラス窓を割ったがために、それが新聞の記事になり、そして会社を解雇。失業したシモンは妻から離婚を言い渡され、親権も失うことに。再三レッカー移動させられたシモン。ついにはレッカー移動の駐車場を爆破し、ネットで彼をたたえる声が・・
【愚息】
大金持ちの息子サンディアゴが妊婦をひき逃げ。弁護士が隠匿しようと彼をなだめている間に、妊婦と胎児の死亡が確認されたと報道された。父親はなんと使用人の男ホセを犯人として自首するよう画策するのだが・・・検察官がミラーの位置に気付き、ホセが運転したのではないと疑い、検察官にも賄賂を渡すよう顧問弁護士が悪知恵を働かせる。しかし徐々に報酬額がエスカレートして、ごたごたに・・・そして取り敢えずホセが出頭する形で家を出た途端、被害者の夫がホセに暴行を・・・
【HAPPY WEDDING】
ロミーナとアリエルの結婚披露宴。新郎アリエルの過去の浮気相手が来賓の中にいたことで新婦ロミーナが切れてしまい、屋上で料理人とファックしたり、式場で暴れまわったり、さぁ大変。オチがつきそうでついていない感があり、6編の中では一番面白くない・・・
(2016年ケーブルテレビにて)
ク◯男終末旅行♥
・ガブリエル・パステルナーク!
素晴らしい
・オモテナシ
落ちがなかった。
・バンク
ミドルフィンガーはまずい。
落ちがなかった。
・ヒーローになる為に
『腐敗した体制側の惨めな奴隷だよ。』
髭は伸ばしてないが日本の老人に多い。ウマシカ親父。
・愚息
個人的にこんな話実際にあった。
結末はSCANDAL♥
・HAPPY WEDDING
やったー。
こう言った映画があるんだね。
僕は傑作だと思う。
短編集 面白くはなかった
押したら引き返せないスイッチ
ぶっちゃけて言うと、かなりブラックジョークな短編集だった。
ブラックジョークは、ツッコミ無しの言いっぱなしボケが盛大にかまされる形式だから、ツッコミ体質じゃないと置き去りにされるかも。
話が進行している最中に、ある程度全容が掴めないタイプの人は楽しめないんじゃないかな?
あと、ブラックジョークはかなり不謹慎なネタで笑うことになるので、清廉潔白・ルール厳守!みたいな性格の人は不愉快かもね。
最初のエピソード「おかえし」からして、この短編の共通テーマは「報復」だよ、ってことが明示される。
報復することで泥沼の状態になる人がいたり、報復することを躊躇う人がいたり、報復行為が英雄視されたり、エピソード毎に決着は様々。
個人的には皮肉の効いてる「ヒーローになるために」が一番好きだけど、欲を言えばオチだと思っていた所から更にひねった着地を見せるブラックジョークの方が好きなんだよな。
ちょっと思ったのは、アルゼンチンの国民性なのか、報復行為へのハードルが低いよね。
気分を害する行為をされて、やり返すのは簡単だけど、その先のことを考えたときにそこまで思いきれないというか。
「人間万事塞翁が馬」というか、良い悪い・損得っていうのは短期的にはわからないじゃない?
悪いことをしたら悪いことが返ってくるけど、良いことをしたら良いことが返ってくる。そう考えた方が人生楽だと思うんだけど、これも性格かしら。
それとも日本人的国民性かしら。
溜まっている人のために
全6話のオムニバス映画。1話→「おかえし」2話→「おもてなし」3話→「パンク」4話→「爆破」5話→「愚息」6話→「HAPPY WEDDING」アルゼンチンで、ニュースになったり、溜まっていたりしたことを掬い取って映画にしたんだろうな。ショートショートで、悪乗り的な展開で、そこまでやるかっていう位徹底しているのが凄い。特に1話、3話、4話が良かった。5話と6話は、少し長くて途中少し滞留気味。
日本に比べて、ちょっとしたことで切れたり、暴力的になる人が多いんだろうなって思った。1・2・3・4・6話ともに復讐的なお話。「愚息」からはは、金持ち連中が、息子や娘を金で守ってやっているんだろうし、「HAPPY WEDDING」を見ると、浮気やら痴情のもつれ、乱痴気騒ぎが多いと想像された。
アルゼンチンは、確か政治も経済も乱れているはず。賄賂や利権の横行、市長や役所が腐敗しているとかストーリーから透けて見えた。それ故にアルゼンチンでは大うけし、溜飲を下げたのだろう。やり過ぎ感満載で、笑ってみてしまったストーリーが多かった。
修羅場の話
人生が変わってしまう空想アイテムが登場するのかと思ったら違った。でも、わかるよ笑
スイッチが入る、というやつのこと。原題のニュアンスだと修羅場の話みたいな感じかな。
怒って得したためしがない。これはほんとそう。結構身に覚えがあるし、キレるツボが近い。おお、わかるよお、みたいなのの連発。最後の結婚式はちょっと異質だけど。
で、たぶんこの監督キレやすいんじゃないかな笑 だから、自戒の念と一種の悟りがこの作品を生み出したのではないかと想像する。人生の経験値が伝わってくる出来。怒りの感情のコントロールってほんと大事。そこにフォーカスして映画にしようって思考もまたユニークではある。
怒りの力は偉大、けれど…
それぞれのシュチュエーションを観て感情移入するとその怒りのパワーが洗練されたスタイルでひしひし伝わる作品。
でも最後は理屈でなく、それを上回る上品に言えば愛、下品に言えば欲望で上回るというエンディングも納得⁈
トコロ変わればというか、、
アルゼンチンのブラックコメディって、たぶん初めて観ました。
最初、ブラックコメディってことを忘れてコメディだと思いながらフンフフーン♪って感じで見始めて、一つ目の話で「そうだったー‼ブラックコメディだったー‼」って。慌てて心理的に軌道修正しました。
「おかえし」「おもてなし」「エンスト」「ヒーローになるために」「愚息」「ハッピー ウェディング」…どれもブラックなんだけど、唯一、個人的に割と面白く感じたのは「エンスト」かなぁ。誰かブログで書いてたけど、これ、正しくは「パンク」であって「エンスト」ではないけどねf(^^; 邦題の適当さ。
「愚息」…えっ、これで終わり?? って、ちょっと引きました(汗) 「ハッピー ウェディング」…いくらイケメンでも、こんな新郎イヤだなぁ、、披露宴に浮気相手呼んだ挙げ句、新婦に怒鳴られたらゲロって、ママンの腕の中でしくしく泣くって、、 というか、これ、式をお開きにしないのがスゴいよね。日本ならソッコー二人を引き離してからの親族による説得→その間に来賓は順次解散、てな流れになりそう。
私は観ながら「引く」しか出来なかったけど、本国アルゼンチンの映画館はきっと爆笑の渦に包まれたんだろうなぁ、、と思って観てました。 けっこう経済の停滞とか、鬱憤が溜まってるらしいです(他の方のブログ情報)。不謹慎ネタで大笑いするっていう、ストレス発散だろうね。
スイッチ入ると怖いよね
人生
日常の不満をブラック・ユーモアに
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