「マシンガンはどうなった?」弾丸刑事(デカ) 怒りの奪還 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
マシンガンはどうなった?
よくある刑事もののアクション作品なのですが、ダニー・トレホの強面と人生の辛酸をなめてきたような皺の深さ、苦渋の決断を迫られても動じない男の顔がドアップで訴えかけてくる。そんなトレホファン垂涎モノの珍品。
考えるな!感じろ!ブルース・リーのファンだったのか?トレホさん。『マチェーテ』で主役をもらったけど、年齢を感じてしまうアクションには哀しくなってくる。走れない、肉体戦もできない、しかし銃撃戦は得意。そして愛する孫のために警官バッジさえ捨てる孤高さ・・・好きだったよ、脇役時代は。もっと早くに主役を与えてほしかった。
ストーリーがどうもお決まりの刑事物語であり、結構アナもある。死刑執行が迫るというのに、結局はバレットの孫も知事の娘も殺さない犯罪王カリート。この点はエンディング後のわけのわからない映像によって言い訳しているが、いざ一人で敵地へ乗り込もうとする前に武器を仕入れたのに生かされてないし、マヌケな悪党どもも簡単にやられすぎ。そんなツッコミどころも蹴散らすかのようなトレホのドアップ映像。えぇい、天下無双のトレホ様じゃ!てな感じで押し切られてしまうのです。
終始一貫してマヌケな下っ端を演ずるリロイは良かったかな。知事の行動には賛否両論ありそうだし、ストーリーに厚みを出してほしかったところです。
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