おみおくりの作法のレビュー・感想・評価
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もしも僕が孤独死をしたら、こんな役所の職員さんに片付けてもらえないものだろうか
愚直で誠実な公務員、ジョン・メイ。
たとえ誰かに感謝されることがなかろうが、死者を、一人の人間の最後として誠意を持って見送る。かれの性格にあっていて、彼自身、仕事に誇りを持っているようだ。身寄りのない独居老人の孤独死のあとしまつなんて、ふつうあそこまで丁寧に処理などしない。仕事としてみれば、コスト意識が希薄で効率が悪い。上司が嫌味を言うのもわかる。だけど、その彼の姿勢が、ラストに報われるのだ。ただ、不幸な出来事の先にって言うのが切ないけど。
ところどころ、イギリスらしい、辛味の効いたジョークが可笑しい。原題「still life」も、内容にあった素晴らしいタイトルじゃないか。音楽もまた素晴らしかった。
生きていようが、もう死んでいようが関係なく、ひとりひとりの尊厳に敬意を。
ほとんど何も起こらない
スティル・ライブ
死んだ人の思いが、生きている人に伝わって、別の人に届く。
ほんの少し、静物画が動いた⁇
主人公の上司が、葬儀は生きている人間のためのものだ。身内がいないのならさっさと火葬して埋葬したら、それで仕事はおしまいという。
主人公は、遺品を手に死者にふさわしいやり方を愚直に探す。
死者は彼を何処かから見ている?
彼は死者の写真をコレクションしている。
家族のアルバムを見るように時々眺めている。
生きているときには会ったこともない人達なのに、彼は死者の魂に寄り添っている。
人は死んでも終わりではない。
人は死んでも、生きている。
そんな事がじんわり、自然に伝わってきた映画でした。
最後でつじつま合わせ
かなり、期待していったけど、中盤迄だるい。
ラストシーンで、つじつま合わせ感動するけど、
それまでが長すぎ。
やはり、欧州と日本では、文化が違う。
最後に、人間の尊厳に触れるシーンを、感じましたが、90分の尺で本当限界。
セリフが少なく、映像で見せて行くあたりの評価は、専門家に任せましょう。きっと、いいカット割りなんだろな。
普通に楽しみたいなら、少しキツイな。
これなら、おくりびとの方が、数倍良かったかな。
ヒット映画?
あまりもの人出に恐れをなして一回目は見送り、今回は割引が適用されないに日に観に行きました。
雨天の午前にも関わらず思いのほかの人出。
やはり平均年齢は高い・・・・・
前回もそうでしたが、20代の方はいない?、若くとも40代?、ほとんどは・・・
邦題が悪いのでしょうか?
映画としては味わいのあるものでしたが、意見が分かれそうです。
エンディングに関してはある意味良かったのではないかと。
退屈すぎる展開と、切なすぎるラスト。
【賛否両論チェック】
賛:“他人の死”を敬意を持って見送ろうとする主人公に、深く考えさせられる。何とも言えない切なすぎるラストにも要注目。
否:展開は極めて静かで単調なので、眠くなること請け合い。
見ず知らずの他人の死と正面から向き合い、誰に何と言われても死者に敬意を忘れない主人公の不器用な姿に、思わず尊敬の念を感じます。そんな彼が淡々と死者の過去を辿るストーリーなので、かなり単調で眠くなりそうです。静かな映画が好きな方でないと、観るのはやや厳しいかも知れません。
ただ、ラストは思いのほか意外な形で、とても切ないです。というよりむしろ、とても哀しいです。あまり言うとネタバレになりますので、詳しくは是非実際にご覧になってみて下さい。
思いがけないあたたかさ。
試写情報から気になっていた作品。
孤独死って、自分含め誰にでも起こり得るから興味持てる内容だと思う。
どういった人生を歩んでそういう終わりを遂げたかなんて残された者が全てを知る由もなし、だけど何かを思い出して欲しいな、なんて。
主人公の日常の仕事は淡々としているが同じようで違い、丁寧で故人を包むような記録を重ねている。彼自身も独りであり、既に眠りに着く地まで用意している。。。
ずっと続くかと思っていた時に起こったある出来事。そのきっかけが本人にとっての転機にもなり、あたたかい希望への道筋をみたのもほんの、束の間だった。
驚く程あっけなく目を閉じ、えっ、これで終わりですかと悲しくなったところにラスト・・・そうきたか~。グッと涙出てきましたよもう。観る側は何だか救われた。
日常は反復の連続であるというように淡々とした物語で、途中寝ちゃった...
日常は反復の連続であるというように淡々とした物語で、途中寝ちゃった 笑 でも静かだからこそ、主人公の優しさや、仕事への静かな情熱を感じられた。そして本当の孤独死とは、死んだ後弔う人がいないことなのかもしれないな、と思った。
私には早かったのかな…
淡々とした映画は嫌いではないしむしろ 好きなのですがこの映画では少し寝てしまいました。まわりもおじさんおばさんが多く若い世代の人しかいなかったような…。母親と観にいったのですが母は感動して泣いていました。ラストはファンタジックでよかったとおもいます。
いろいろなメッセージを頂きました。
淡々としたテンポで進む映画です。
主人公がとても穏やかで、熱心に丁寧に仕事をしているのに心打たれました。
その分、プライベートがおろそかなような
…。
丁寧に、その時々を大切に生きなければと思う映画でした。
色々なメッセージをもらいました。涙が止まりませんでした。
見た人とシェアしたいです。
「おみおくり」の作法
身寄りのない故人の身辺調査をし、結局、一人で殆どの葬儀を執り行うことになる民生委員のジョン・メイ。その仕事がいかに単調で地味な仕事であろうか。彼は、多くの人や死者と接しているうちに、この仕事を公務員の仕事と割り切っていないように思えてくる。誰にも看取られることもなく、亡くなった寂しい人たちにも、やはりそれぞれの生きてきた道のりがあったのだろう。あまり感情を面に出さないジョン役のエディ・マーサンという俳優がとても良かった。ラストはあれで良かったのか?あまりにも唐突な展開に驚いたが、個人的には違和感はなかった。
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