おみおくりの作法のレビュー・感想・評価
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イギリス版おくりびと
ジョンメイがいれば生きていける
孤独死。監督が日本のニュースでこの言葉を知って、感銘して制作された映画。監督ご自身が”孤独死”の予備軍だそうだ。
メイのコレクションの孤独死した人々の写真。本当に孤独死された方々のものだそうだ。
(新聞インタビューから)
自分のことを誰が理解しようとしてくれているのだろう?時折、叫びだしたくなるような思いに駆られる。
それは、たくさんの人に、家族に囲まれていようと、時折心の中をよぎる思い。
せめて、ジョンメイのように、理解しようとしてくれる人がいればと涙が頬を伝う。
そして、まさか、それはないだろうという展開。
人のためにと心を砕くことに疲れた心に衝撃の展開。
それでも、そこからまた思わぬ展開のラストに、こんなことがあるのなら、もう少し人のために頑張ってもいいかなと背中を押してくれる。
映像の一つ一つが、額に入れて飾りたいほど、魅力的。
ビリーを追っていく中で、少しずつ今までやらなかったことに踏み出すメイ。
色使いも、カメラワークも、ある時点を境に変わっていく。
丁寧に計算し尽くされた映画。
そして、エディ氏の虜になる。電話の応答の一人芝居。抑えた演技の中の情緒の豊かさ。笑わせようとしていないのに、その佇まいにくすっとくる絶妙な演技。目が離せなくなる。
静物画のような淡々とした映画。
だのに、みぞおちをえぐられる。
心の宝物にしたくなるような映画。
どうして?と思った
真面目に誠実に仕事をやってきたのに、おそらく公務員みたいな役職なのに、突然の解雇通告。ここも合点がいかないが、結局は報われない人生なのだ。しかし主人公的には最後の日は幸せを感じていただろう。
最後にファンタジーの世界に突然入り込むが、これを信じられるなら、もっと前に救ってくれよと思う。だって彼は見返りもない作業に一生懸命取り組んできたのだから。彼には特に幸せになって欲しかったのに結末が残酷。
お坊さんの知り合いに借りて見ました
22年間コツコツと真面目に働いてきたジョンメイさん。淡々と物語が進んでいきますが
途中はあまり入り込めず寝てしまいました(笑)がラストに展開がガラッと変わります。
終わって見れば「あーもっと人生、人のために尽くしてみよう」と思えました。
物静かな映画で雰囲気はかなり好きだった。 ジョンは何故ビリーにあそ...
物静かな映画で雰囲気はかなり好きだった。
ジョンは何故ビリーにあそこまで深く関わったのか。
ビリーは簡単にいうと荒くれ者でそこまで惹かれる理由もないような。
荒くれ者なのに周りの人達から人望があった、そういう不思議な魅力に惹かれたのかもしれない。
もしくは自分とは全く違う人生の男に興味をもったのか、単に最後の仕事だからと気合いを入れて頑張っただけなのか。
墓まで譲るあたりただ仕事で頑張っただけとは考えにくい。
しかしまあ最後の最後にあんな事になるとはなんともやり切れないというか酷というか。
ラストシーンをあぁしたかったからジョンをあぁしたとしか思えないけど他にもっとやりようがあったんじゃないかと思う。
あのあと普通に彼女とうまくいき、天命を全うし、あのラストシーンでも良かったのに。
このラストシーンも好きだけどジョンには幸せになってほしかった。
ただ、最後の最後に今までしてきた事が報われた場面はすごくよかった。
死人に想いはないと上司に言われたけど、そんな事ないんじゃないかと思わせてくれた。
故人の皆ジョンには感謝していた。
そういう意味では、ジョンは幸せになれたと思う。
死をもって生の時を表す。
とても孤独だ。だから良い。
みおくり続けたおじさんの人生
ずっと、見知らぬ他人の過去を辿っていた彼は、いつも電車にのるとき、進行方向と逆向きの席に座っていた。
ようやく、彼が彼自身の人生を歩み始めた時、彼は進行方向を向いた席に座る。
その矢先に、ドシャン。
几帳面で誠実で、たったひとりきりで赤の他人の魂を見送り続けた彼の人生は、彼自身の幸せを待たずあっけなく終了する。
しかも、彼がこれまで見送った人間たちと同じく、彼には葬儀に参列してくれる家族も友達もいなかった。
でも、彼は大勢にみおくられた。
彼がこれまで心を込めて、みおくってきた人間たちに。
観終わった今、正直、やりきれない感じもあるけれど、彼は、報われたのだと思っている。思いたい。
ラストシーンが。。。
面白かったです。
主人公の雰囲気がよくて、
半分くらい役者のキャラクターに
引っ張られてる映画だなと思いました。
ただ個人的にラストシーン
の表現は蛇足だと感じてしまいました。
言いたい事は分かるけど…
やめてくれ…と言いたいけど良作
自分の最期は、誰が見送ってくれるのだろう。
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