劇場公開日 2015年1月24日

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「静かなるミスター・ビーン」おみおくりの作法 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5静かなるミスター・ビーン

2015年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

イギリス映画のせいか淡々としたミスター・ビーンと言った風情の作品。
大笑いでなく、クスリと笑えるシーンが随所にあります。
伊丹十三監督の「お葬式」を引き合いに出すまでもなく
お葬式って言うのは厳かな中にも何となくおかしみが漂うもんで、
そのあたりの表現が上手いなあ〜と思いました。
(話は全然似てません…)

ジョン・メイの死者へのこだわりは
黒沢作品「生きる」の主人公に似た静かな執念を感じました。
最後の死者へこだわる事で
自分自身の生きた証しを残そうとしたジョン・メイ。
「死」を考える事は生き方を考える事。
ラストシーンはキリスト教的な表現だな〜と感じましたね。
ある意味での復活と言う感じ。

静かな映画なのでこういう映画は
映画館でしっかり集中して観た方が良いと思います。
自宅だと気が散ると思うので〜〜

星のナターシャ