くまのプーさん 完全保存版のレビュー・感想・評価
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何故良いのか不思議だが何故か良い
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はちみつの話と、嵐の話と、ティガーの話と、最後にクリストファーロビンの話と、それぞれを短編集のようにくっつけた映画
クリストファーロビンの絵本の中の話(それでいてクリストファーロビンも登場するわけだからどちらかというとクリストファーロビンのイマジナリーフレンドの話)として、進む。
絵のタッチも下書きのラインをあえて残したような感じでいい。
ナレーターや絵本のページを使って第4の壁を壊しているが、やややりすぎ。原作に出ないけど、みたいな台詞は不要派。
ナレーターに語りかけたり、絵本を横にしたり、雨で文字が流れたり、場所の移動を絵本のページで移動したり、そこら辺は面白い。
4つの話のうち、真ん中2つがやや冗長で、かつあまり面白くないのが残念。
ただはじめの一つ、はちみつの話が完璧。
何度でも見れる映画のシーンというのが存在するが、間違いなくそれの仲間入り。
完璧な25分間。
プーさんは能天気な食いしん坊だし、ティガーは人との距離感がおかしいし、オウルは自分語りが好きなおじさんだし、実在の人間であれば間違いなく鬱陶しく思うはずなのに、キャラクターの愛嬌からか許してしまう。
もしくはラビットやクリストファーロビンが許しているから、視聴者も許してしまう。
自分がせかせか生きているのが悪いんだろうと思ってむしろほっこりしてしまう。
何故か分からないけれどかなり良い。
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