彼女たちの舞台のレビュー・感想・評価
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久しぶりに観て
この映画は30年程前に渋谷の映画館で観たのを覚えています。あの当時の私は美大という場で常に批評さらされる学生で映画の彼女たちに共感する思いがありました。懐かしい思い出で再上映を観ました。初回観たときにナタリー・リシャール(だったかな)が朝食での会話シーンでカエル🐸のジョークを飛ばしていたのを、映画館で観ていた女の方が爆笑していたのを覚えています。別にそんな笑えるシーンでもないのにフランス語(仏語)が分かると笑えるのかな?
今回のリバイバル上映では誰もそのシーンでは笑っていませんでした。今度DVDが出たら仏語字幕で観てみたいです。ただ有名監督作品てセット販売が主流で困ったものです😅
映画館でのお客さんの反応を私はライブと呼びます。アテネフランセ文化センターでゴダール「彼女のいる時間」(字幕なし)で1人受けているお兄さんがおられたけど仏語が分かると映画への理解が深まっていいですね。
仏映画は難解、退屈と揶揄されるけど言葉の壁もあるのでしょうか。
本題外れましたが皆でワイン🍷とパイ🥧で食事したりカフェでおしゃべりするシーンが自然でいいですね。仏映画名物のウザ男も登場します。何気に美術に詳しかったりするのは、お約束ですね。
ジャック・リベットの作品は他に、いい作品があるので、この「彼女たちの舞台」は他の方が観たら肩透かしを喰らうかもしれません。
薄味で盛り上がりに欠け、長くて眠くなる映画
『地に堕ちた愛 完全版』と、ほぼ同じレビューなんですが、
薄味で盛り上がりに欠け、長くて眠くなる映画です。
面白いんだか面白くないんだかのビミョーな感じが、ずーっと続きます。
起伏は一応あるけれど、薄味なんで盛り上がらない(笑)
しかも長い(笑)
オシャレだけど…
最後に表示されたメッセージは良かった。
そういう思いで作られた映画?
評価は甘めです。
演劇と暮らしの往復のなかで
ジャック・リヴェットにしては珍しく、
ダークな終わり方だった。
しかし、女たちがそれぞれの力を駆使して
男に復讐しようとする姿は良かった。
結構短く感じました。
エリック・ロメールの映画とも確かに似てるけど、
確実に違うのは関係性の描き方だと思う。
ロメールは、二人じゃないといられない、
二人だから、神秘的になるって感じがするけど、
リヴェットは、一人でも充足してるけど、
二人でないと、生き延びれない時があるって気がする。
手を組む、みたいな。それが好きなんだよなあ。
ロメールは運命の出会いだけど、
リヴェットは偶然の産物みたいな。
あと、ロメールは明るく愉快な勘違いユーモアが多いのに比べて、リヴェットの方は不穏で悪質。どちらも良いんですけどね。
パリの女性たちの演劇 ミステリー
彼女たちの舞台
神戸市内にある映画館「Cinema KOBE(シネマ神戸)」にて鑑賞 2024年6月7日(金)
原題 BANDE DES QUATRE
STORY
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女の子だけの演劇学校に通うアンナ、クロード、ジョイス、ルシアの四人組はパリ郊外の屋敷で共同生活を送っている。
ある晩ローラはパーティーの帰り暴漢に襲われそうになるが、通りがかった男が助けてくれ、車で郊外の家まで送ってくれた。
しかしこの男は名前を変えて他の3人にも接触してくるのだった。
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最初は職業も偽り、画家フレンフォーフェルの盗まれた絵画「美しき諍い女」を探していると言う。実は司法警察のトマで、セシルの恋人リュカが偶然入手した政界を揺るがすリヨンの疑獄事件に関する書類を隠した場所の鍵を探しているのだった。
トマは秩序維持のためにその書類を隠ぺいしようとしているらしい。
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司法警察のトマはローラに対しては保護者として登場し、またまずは4人の女性それぞれに対して一種の誘惑者として登場する。クロードは完璧にトマを愛してしまう。
書類を隠した場所の鍵は、イネスが幽霊の導きにより手に入れ、幽霊を呼ぶからという理由でセーヌ河に捨てたというが
やがて警察が来て演劇学校の講師であるコンスタンス(ビュル・オジエ)が逮捕されてしまう。
生徒たちはそれでも、演劇をやろうとするが、先生がいないといけないという。
1988年 フランス、スイス ジャック・リヴェット監督
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感想
いきなりコンスタンスが逮捕という結論にびっくり。それだけヤバい資料だったのかと。
作品事態はほとんどがパリの女性たちが、生き生きとお芝居をしているのが良いという印象です。
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