劇場公開日 1965年12月11日

「【”君はユンボギ、韓国の少年。”現代日本のドキュメンタリー監督の最高峰、大島新監督は確かに大島渚監督の血を引いていると感じた作品。】」ユンボギの日記 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”君はユンボギ、韓国の少年。”現代日本のドキュメンタリー監督の最高峰、大島新監督は確かに大島渚監督の血を引いていると感じた作品。】

2023年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

難しい

■母が家出し、父が病気で働けない中、兄弟の面倒をみながら物乞い同然の生活を送る韓国人少年による手記「ユンボギの日記」。
 韓国の少年少女の日常を捉えたスチールにその朗読を乗せ、社会の不公平さとその犠牲になった弱き者たちの慟哭を伝えていく作品。

◆感想

・若き大島渚監督の、静なる世の不公平への怒りを示したドキュメンタリータッチの作品。

・ユンボギが、貧しさ故に自らを捨てた母に対し、呼びかける言葉が哀切に響く作品。

<大島渚監督と言えば、後年のある意味問題作を世に問い続けた監督であるが、その原点はこの作品にあると思った作品。>

NOBU